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アイネス、FRONTEOの自然言語処理AI「KIBIT」を活用した業務品質向上ソリューションを提供

 株式会社アイネスと株式会社FRONTEOは26日、FRONTEOが開発した自然言語処理AIエンジン「KIBIT(キビット)」の販売・提供において、両社の協業をさらに強化し、KIBITを活用した業務品質向上ソリューションの提供を開始すると発表した。

 アイネスでは、一般企業や地方自治体の基幹業務に関わる情報システムの開発およびサービスを手掛けているが、昨今では金融機関において取り扱い金融商品の多様化により、コンプライアンス部門の業務負荷が増大していると説明。こうした状況への対応を強化すべく、金融機関向けにKIBITを活用したコンプライアンス業務の効率化および均質化を目的とした業務品質向上ソリューションを提供する。

 金融機関での活用イメージとしては、コンプライアンス部門の担当者が、応接記録を全て目視確認していたものを、KIBITを活用することで、不適切な疑いがある応接記録を全量の約40%まで絞り込み、担当者は抽出されたデータだけを確認。作業時間の大幅な短縮に加え、コンプライアンスチェックに携わる担当者の熟練度合いによるばらつきを抑え、均質化を実現するとしている。

 また、アイネスでは、FRONTEOの「KIBIT Partner Network」のゴールドパートナーに昇格したことで、「KIBIT-Connect」を用いて、KIBIT機能をAPI経由で活用してアプリケーション開発ができるようになったと説明。これにより、顧客のCRM、人事、監査など、テキストデータを多く取り扱う既存システムに、API経由でKIBIT機能をアドオンし、業務品質向上を支援できるようになった。

 アイネスとFRONTEOは、今後もKIBITを活用した応接記録のチェック品質向上、効率化を支援していくとしている。