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“リアル店舗”へのさまざまな提案を展示――、世界最大級の流通専門展示会「NRF 2019」レポート
2019年1月17日 06:00
世界最大級の流通専門展示会「NRF 2019(Retail's Big Show)」が、2019年1月13日から15日まで、米国ニューヨークのJACOB K.JAVITS CONVENTION CENTERで開催された。
会場には800社以上が出展し、3万7000人が来場。AIによる顧客分析などをもとにした新たな提案や、監視カメラやセンサーを活用した無人店舗に向けた取り組み、セルフレジなどを通じた効率的な決済手段の提案などが相次いだ。
流通業界ではAmazonが大きな勢力となって、既存の小売業への影響力を高めているが、NRFではリアル店舗を展開する小売業に対する提案・展示が中心となっており、いわば、Amazonとの対抗軸を明確に示した展示会ともいえる。なお、Amazonは出展をしていないが、Amazon Web Services(AWS)はリアル店舗向けソリューションの展示を行っていた。
また日系企業では、パナソニックや富士通、NEC、東芝、エプソンなどが出展。パナソニックは、同会場で発表した米JDA Software Group(JDA)との提携成果などをブースで展示。富士通は、AIやRFIDを活用した店舗ソリューションを展示してみせた。
パナソニック コネクティッドソリューションズ社の樋口泰行社長は、「展示会場を視察したが、流通業界の関係者にとって見逃すことができない展示が相次いでいる。目的意識がはっきりした人が来場しており、それに刺さるソリューションを展示している。自分がリテール分野の会社にいたら、真剣に見て回らなくてはならないイベント」とコメント。
かつて、自らがダイエーの社長として流通業界に身を置いていた立場を踏まえながら、NRF 2019の様子を表現してみせた。
パナソニック、富士通、NECなど日系企業の展示
本稿では、写真を通じてNRF 2019の展示内容を紹介する。まずは、日系企業のブースを紹介する。
IBM、Microsoft、AWSなど著名ベンダーが多数出展
続いて、海外ベンダーのブースの様子を紹介しよう。