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商品をレジに通さず決済可能――、NECが本社ビル内に“レジレス”型店舗を開設

店舗外観

 日本電気株式会社(以下、NEC)は23日、商品をレジに通さず決済可能な“レジレス”型店舗を、本社ビル内に開設すると発表した。2020年2月のオープンを予定している。

 この店舗は、購入したい商品を手に取った後、商品をレジに通すことなくそのまま退店するだけで決済可能なレジレス型店舗。退店と同時に決済が行われ、給与システムと連動して精算が行われる。このため、店舗側にはレジ人員の人手不足を解消できるほか、商品スキャンによるレジ待ち時間が短縮できるため、利用者側にとってもメリットがあるという。

 システムとしては、NECが小売業向けに構築した売上管理、顧客管理などの店舗システムと、Cloudpick(云拿)社が持つ、センサーからのデータ解析システムを連携することでレジレスを実現しているとのこと。

店舗内の様子

 なお、現在は社員証による入店管理を行っているが、今後は、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用した、顔認証による入店管理も予定しているとした。また、給与天引きの決済に加え、クレジットカードや各種電子マネーと連携した決済を順次実現していく予定としている。

 NECは、この店舗での運用ノウハウを生かして、2020年度中に、省人化店舗を実現するソリューションの提供を目指すとのことだ。