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NTT-AT、RPAツール「WinActor」の英語版を発売 NTTデータがグローバル展開図る

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は17日、Robotic Process Automation(RPA)ツール「WinActor」の英語版を5月22日より販売開始すると発表した。2014年より日本語版を提供しているが、英語版をラインアップすることにより、外資系企業や海外企業でも活用が可能になるとしている。

 WinActorは、Windows端末でのアプリケーション操作を自動化し、業務の効率化を図るソフトウェア型ロボット。NTTアクセスサービスシステム研究所の技術を核にNTT-ATが開発し、NTTデータが販売元として提供している。

 これを利用すると、従来は人手でないとできないと思われてきた、複数システムにまたがるデータの投入を自動化し、人手作業における効率を改善できるという。また、業務システムが個別に開発され、システム間での連携を行えないために人手による処理量が大きい場合や、作業は単純でもノウハウが必要で、初心者では作業効率があがらないといった場合にも効果を発揮するとした。

 具体的には、Excelの発注データをERPシステムへ自動投入し入力作業を95%削減、ECサイトおよびSNSサイトにExcelの商品情報を自動反映し、数千件/月の作業を完全自動化、請求書(PDF)のOCRによるデータ化と、ERP内データとのチェックの自動化で審査作業を80%削減、といった活用例があるという。

 NTTデータでは、この製品を2014年より販売してきたが、2017年1月にはRPAをいっそう推進するために、全社横断RPA推進チームを発足。100社を超える導入実績を積み重ねてきた。今回の英語版提供を受け、NTTデータでは海外グループ各社と連携し、欧州・北米・南米・アジアを中心にWinActorの英語版をグローバルに展開する考えだ。