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CTC、APRESIA、Edgecoreの3社、「IOWN DCI Rack ソリューション」の国内展開で協業
2026年5月11日 14:31
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)、APRESIA Systems株式会社(以下、APRESIA)、台湾Edgecore Networks(以下、Edgecore)の3社は11日、NTTが提唱するIOWNに基づき、AI時代のインフラ課題を解決する「IOWN DCI Rackソリューション」の国内展開を推進する協業を開始すると発表した。協業では、従来の電気配線で発生していた大規模AI処理の電力・熱・遅延の課題を抜本的に改善し、高効率な次世代データセンターの構築を進めていくとしている。
生成AIなどの普及に伴いGPUサーバーの消費電力と発熱が増加し、データセンターでは電力需要の増大と熱密度の上昇が課題となっている。また、大規模AI処理ではサーバー間で大量のデータが往来するため、通信の電力消費や遅延、発熱にもつながる。
こうした課題に対し、IOWN DCI Rackソリューションは従来の電気信号中心の接続・伝送を刷新し、光技術の活用をベースに省電力かつ高速・低遅延なデータ伝送を実現する次世代データセンター基盤を構築する。電力(ワット)と情報(ビット)を統合的に最適化する「ワット・ビット連携」の考え方も取り入れ、データセンター全体の電力効率向上に貢献する。
ソリューションの中核には、分散配置されたサーバーやデータセンター環境で、AI処理に必要なGPUやメモリなどのリソースを柔軟に統合できるEdgecoreの基盤「Nexvec」を採用し、AI処理に必要なサーバーやスイッチ、通信要素を光で効率的に接続できる構造を実現する。
さらに、データセントリックな設計思想を取り入れることで、演算やストレージ間のデータのやり取りを最短化し、AI時代に求められる省エネ性と高い処理性能を両立する。
協業においてCTCは、AIデータセンター全体を見据えた上流設計から構築・運用までを一貫して担い、光活用を前提とした最適なインフラの整備を推進する。APRESIAは、低遅延かつ安定した通信を支えるGPUネットワークスイッチやソフトウェア、およびデータセンター間接続の光レイヤーを専門的にサポートする。Edgecoreは、AI基盤を構成するサーバー/スイッチなどの製品群および関連するコンポーネントを提供する。
3社は今後、IOWN構想のもと、先端技術と周辺ソリューションを連携させながら、高効率AI基盤の社会実装を継続的に推進する。また、日本のAI産業を支える次世代インフラの構築を目指すとともに、カーボンフリー社会の実現にも貢献していくとしている。
