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百五銀行、RPAソリューション「WinActor」を試行導入

事前検証では大きな効果が得られた業務も

 株式会社NTTデータは13日、株式会社百五銀行が、RPAソリューション「WinActor」を10月16日より試行導入すると発表した。NTTデータとNTTデータ東海が導入を担当する。

 百五銀行では、行内でのデスクワークを代行・自動化するRPAのニーズが高まってきたことを受け、2017年5月から9月にかけて、本部事務のうち格付自己査定業務、投資信託集計報告業務を対象にWinActorの事前検証を実施した。

 このうち格付自己査定業務では、顧客リストにもとづき、2つのサブシステムから情報を取得し、Excelへの転記などを繰り返したが、人が作業する場合は1件あたり14分要していたものが3分で完了できたため、年間では1283時間の削減効果が確認されたという。

 また、国産ソフトウェアならではのWinActorの導入しやすさ、アフターフォロー体制が評価されたほか、導入後も業務部門主導で自動化率向上の取り組みを継続的に実施できる点が評価され、今回、試行導入が決定した。

 試行導入では、順次、本部事務において対象業務を拡大して効果測定を行う予定で、削減効果が出る業務からRPAの適用対象を広げていくとした。同行は、この試行導入の結果を受け、より本格的にWinActorの導入を進めていく計画とのこと。

 なおNTTデータではWinActorの提供に加え、百五銀行のWinActor適用業務を対象にしたシナリオ作成支援対応を実施。またNTTデータ東海は百五銀行へのWinActor販売、WinActor適用業務の対象整理、WinActor導入支援の対応を行う。

 両社は今後、百五銀行での導入実績を踏まえ、都市銀行や地方銀行、信用金庫を始めとするほかの金融機関においても、業務効率化や働き方改革を支援したい考えだ。