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NTTデータ、パソコン作業の自動化を促進する「RPAソリューション」の推進チームを発足

 株式会社NTTデータは23日、Robotic Process Automation(RPA)ソリューションの導入から運用までトータルでのサポート力を強化し、パソコン業務の自動化・効率化を促進する推進チームを発足すると発表した。

 RPAとは、機械型ロボットが工場で生産業務を行うのと同様に、ルールエンジンや人工知能(AI)などを活用したソフトウェア型の仮想ロボットが、パソコン上のルーティンワークを代行・自動化する概念。仮想知的労働者(デジタルレイバー)とも呼ばれる。

 NTTデータでは、現在提供している、Windows端末でのアプリケーション操作を自動化するソフトウェア型ロボット「WinActor(ウィンアクター)」に加え、RPA全般における社内の知見を集約し、サポート力のさらなる強化を行うため、全社横断のRPA推進チームを発足する。これにより、ユーザー企業にRPAの導入コンサルティングからシナリオ作成、アウトソーシングサービスまでトータルで提供するとともに、AIを活用した高度なRPAソリューションの提供を可能にする。

 WinActorは、NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT-AT)が開発したソフトウェア型ロボット。画像処理技術等を駆使することで、Windows端末から操作可能なあらゆるアプリケーションを自動化できる。また、自動記録と日本語GUI(Graphical User Interface)により、特殊なプログラミング知識がなくても動作シナリオの作成を行え、パソコン業務のルーティンワークを自動化・効率化することで、ミスの削減や時間短縮を実現できるとした。

 発足するRPA推進チームは、当初5部署計40人体制で活動を開始し、順次体制を拡大。業務の自動化による正確性や迅速性、効率性向上を目指し、自社システム・業務へのRPA適用や、社内におけるシステム開発・保守・運用へのRPA適用を推進するとともに、顧客へのRPAソリューションや高度なアウトソーシングサービス提供を推進していくとしている。