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SCSK、生成AIを活用した社員のスキル評価システムをInsight Edgeと共同開発

 SCSK株式会社は1日、同社が運営している、社員の専門スキルを基礎能力・知識・実務経験の観点から社内外の有識者が評価・認定する「専門性認定制度」について、生成AIを活用して、この有識者による評価プロセスを代替する「スキル評価システム」を株式会社Insight Edgeとともに開発したと発表した。

 SCSKでは、社員が保有する専門能力を18職種41分野×7段階のレベルで可視化し、社員一人ひとりの持続的な成長とキャリア形成を支援する仕組みとして「専門性認定制度」を導入している。

 社員が自身の保有スキルと実務経験を記載した申請書類と、各分野の有識者を審査員として行われる申請者との面談を通じて総合的にスキルレベルを審査し、年に一度、レベル認定が行われる。職種・分野ごとに必要スキルが詳細に定義されたレベル定義書は、社員にとって長期的なキャリア形成の指標で、審査結果のフィードバックは自己研鑽の指針として社員に活用されている。

 一方、この申請書類と有識者との面談を通じた審査プロセスには、申請者・審査員双方に相応の業務負荷が生じていることや、年に一度の審査では、申請から認定を受け、スキルが可視化されるまでに時間差が生じることが課題となっていたという。

 スキル評価システムは、これらの課題を解決し、審査の精度を維持しつつ、よりタイムリーに社員の専門スキルを可視化し、適材適所の柔軟な職務アサインに活用することを目的に開発した。生成AI活用に伴うハルシネーションや文章表現による評価バイアスを構造的に排除し、スキルそのものを公正に評価する。

 システムは、AIのバイアスやハルシネーションを排除する「多重防御」構造として、評価プロセスを「品質検証フェーズ」と「スキル評価フェーズ」に分割し、AIが推測による過剰な文脈補完を行い無理に評価してしまうことを防ぐ。記述の具体性などが基準に満たない場合は後続のスキル評価フェーズへ進めず、追加質問によって入力内容の品質を担保する。

 一回のAI推論結果に依存せず、AIによる評価を複数回(N回)並行して実行し、その結果を統計的に集約(多数決や中央値)することで、事実に基づかない情報生成(ハルシネーション)を排除する。

 スキル評価では、測定(AI)と総合判定(システム)を完全に分離している。AIには個別スキルの測定のみを行わせ、合格基準などの総合評価ロジックはAIから隠蔽することで、一部の長所に引きずられて他の評価まで高くなってしまう「ハロー効果」などAI特有の評価バイアスを防ぐ。

 ゲート通過条件をパラメータ化することで、数値スコア評価やランク評価など、多様な評価制度に柔軟に対応できる。申請者の入力内容に具体性が欠けている場合や評価に必要な情報が不足している場合には、不足箇所を特定し、理由とともに提示する。これにより、評価に必要な情報を適切に引き出し、より精緻で公正な評価へと導く。