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ヤマハ、10G対応の次期センタールーター「X22」やWi-Fi 6E対応アクセスポイント「X23」などを出品
Interop Tokyo 2023ブースレポート
2023年6月15日 06:30
ヤマハ株式会社は、6月14日から16日まで幕張メッセで開催中の最先端ネットワーク技術・製品のイベント「Interop Tokyo 2023」に出展。ルーター、Wi-Fiアクセスポイント、スイッチの3分野において、開発中の製品を参考出展した。
10G対応の次期センタールーター「X22」
ルーター分野では、10G対応の次期センタールーター「X22」(開発コード名)が参考展示された。ユーザー向けのセミナーイベントなどではすでに披露されていた製品だが、今回は一般の大型イベントでの登場となる。RJ45とSFP+のコンボポート(排他利用)の10Gポートを2つ備える。
この10Gポート2つ(2系統)と、1Gポート4つ×2系統で、あわせてネットワークがLAN1~LAN4という構成は、センタールーター「RTX3500」の後継といえる。サイズはRTX3500よりコンパクトになり、当然ながら全体的に性能が向上している。
ブースでの説明によると「今年度中に発売予定」とのことだった。なお、RTX3500については「終了の予定はまだないため、しばらくは併売すると思われる」との説明だった。
Wi-Fi 6E対応アクセスポイント「X23」
Wi-Fiアクセスポイント分野では、Wi-Fi 6E対応の「X23」(開発コード名)が参考展示された。Wi-Fi 6E対応のため6GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯のトライバンド対応。外見は従来のヤマハのWi-Fiアクセスポイント製品と統一感のあるものだが、隅に「6E」の印が入っていた。WLX212以降で採用されているクラスター管理機能に対応しているため、ほかのクラスター管理機能対応アクセスポイントの中に追加するだけで、ほぼ自動で設定される。
なお、まだ開発中であり発売時期などは未定との説明だった。
10G/2.5G対応スマートL2スイッチの18ポート版および26ポート版「X24」
スイッチ分野では、10G/2.5Gに対応したスマートL2スイッチで、18ポート版および26ポート版の、PoE給電対応版およびPoE給電非対応版が参考展示された。
やはり10G/2.5Gに対応したスマートL2スイッチで2022年6月に発売された、10ポートの「SWX2220-10NT」(PoE給電非対応版)および「SWX2221P-10NT」(PoE給電対応版)のポート数が増えた製品、といった位置づけとなる。
18ポート製品は、2.5Gポートが12個と、10GのRJ45ポートが4個、10GのSFP+ポートが2個で、計18ポートとなっている。PoE給電非対応版が「X24-18」(開発コード名)、PoE給電対応版が「X24-18P」(開発コード名)と仮に名付けられており、PoE給電非対応版では2.5Gと10GのRJ45ポート計16ポートがPoE給電に対応している。
同様に、24ポート製品は、2.5Gポートが20個と、10GのRJ45ポートが4個、10GのSFP+ポートが2個で、計26ポートとなっている。PoE給電非対応版が「X24-26」(開発コード名)、PoE給電対応版が「X24-26P」(開発コード名)と仮に名付けられていた。
この製品についても、まだ開発中であり発売時期などは未定とのこと。説明によると、無線がWi-Fi 6/6E/7と高速化することで、そこに接続する有線回線も高速化し、それを収容する製品として考えられているとの話だった。もちろん、NASなどほかの製品を高速に接続することも想定している。