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ヤマハ、2.5GbE対応スマートスイッチを3月より順次発売 PoE+給電対応モデルなど2製品

2.5GbEポート×8、10GbEアップリンクポート×2を搭載

 ヤマハ株式会社は17日、スマートレイヤ2スイッチのラインアップに、2.5Gigabit Ethernet(2.5GbE)/10Gigabit Ethernet(10GbE)に対応した「SWX2220-10NT」と、そのPoE給電対応版「SWX2221P-10NT」を追加すると発表した。

 SWX2220-10NTは12万1000円(税込)で、8月の発売を予定。SWX2221P-10NTは15万9500円(税込)で、3月の発売を予定する。

SWX2220-10NT(上)、PoE給電対応のSWX2221P-10NT(下)

 新製品は、スマートレイヤ2スイッチの従来製品「SWX2210シリーズ」の基本機能を継承しつつ、通信速度を高速化したもの。2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TXポート×8に加えて、10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TXとSFP+スロットのコンボポート×2を搭載しており、LAN環境の高速化や、Wi-Fi 6対応の無線LANアクセスポイントの導入時などに利用できるという。

 特に、ミドルレンジ以下のWi-Fi 6対応アクセスポイントでは、多くの製品が2.5GbE対応の有線LANポートを備え、また30W給電に対応したPoE給電機器を必要とするが、SWX2221P-10NTはスイッチ全体で最大240Wまでの給電に対応しており、すべての2.5GbEポートから同時に30W給電が可能なため、最大8台のミドルレンジ以下のWi-Fi 6対応アクセスポイントを利用している環境において、性能を最大限に発揮できるとのこと。

 もちろん給電先はアクセスポイントに限らず、IPカメラやIP電話機にも対応可能。PoE給電をスケジューリングできる機能や、ハングアップした機器へのPoE給電を自動的にオン/オフし、機器を自動的に再起動する機能も備えているので、PoE環境の運用をより便利にする。

 また、ヤマハ製のアクセスポイントと連携する「LLDP自動設定機能」を備えており、接続されたヤマハ製アクセスポイントを自動的に認識し、LLDPによる死活監視を自動的に開始できる。これにより、アクセスポイント追加時の設定にかかる負荷を軽減できるほか、給電停止タイミングをヤマハ製アクセスポイントへ事前に通知することも可能なため、ヤマハ製アクセスポイントは、給電が停止される前にログを自動保存して、ログ消失を防げるとした。

 さらに、無償のPCアプリケーション「Yamaha LAN Monitor」の最新版(3月より提供予定)を利用すると、個別にIPアドレスを設定することなく、複数台のスイッチのコンフィグ管理やファームウェアの一括更新を実現でき、キッティング作業の負荷を大幅に軽減できるとした。なお、この機能は他のヤマハ製スイッチも順次対応する予定。

 セキュリティ機能としては、IEEE 802.1X認証やACLを利用可能。上位のヤマハルータやインテリジェントレイヤ2スイッチ、レイヤ3スイッチと組み合わせれば、LANの見える化機能「LANマップ」での管理も行え、LAN全体のネットワーク状態を確認できるとのことだ。

中規模オフィスで想定される利用シーン