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2014年9月12日

NTT Com、「東京第5データセンター」サービス開始


 NTT Comは、東京都文京区に最先端のグリーン性能とあらゆる災害リスクに備えた「東京第5データセンター」のサービスを4月25日より開始する。

 東京第5データセンターは、国内72拠点目となる、敷地面積約2203平方メートル、建築面積約975平方メートル、延床面積約1万3227平方メートル、地上16階の都心型データセンター。3月に竣工したばかりで、高性能免震装置や先進的なグリーン性能を備え、地震や水害、停電など大規模災害時に耐える構造を特長としている。

 地震に対しては、通常の高層建築物で求められる約2倍の強度の地盤へ地中20m以上の杭を入れたほか、「積層ゴム免震装置」「鉛プラグ入り積層ゴム支承」「新開発の特殊ダンパー」「弾性すべり支承」という4種類の高性能免震構造を採用。建物は最大60cmのずれに耐える設計となっているが、震度5強を観測した東日本大地震でも4.3cmの最大ゆれ幅で済んだという。

地震のゆれ幅を計測する建物軌跡記録装置 東日本大地震時の実際の記録。震度5強で近傍観測地点では265ガルを観測したが、東京第5データセンターは推定100ガル未満で、建物最大変位(ゆれ幅)も中心点から4.3cmだったという

 電力面では、N+1並列冗長構成UPSと非常用自家発電装置を備え、万が一の停電時も無瞬断で電力を確保。非常用自家発電装置は停電後40秒で自動起動し、24時間以上の無給油運転が可能なほか、燃料も敷地内に大量備蓄され、近隣の供給会社と優先供給契約も締結することで長時間給電を実現している。

 グリーン性能では、建物全体をプレキャストコンクリートという外部熱負荷を抑える建材で建設し空調電力を低減。壁面緑化、壁面太陽光発電、省電力のLED照明などを積極的に採り入れたほか、雨水を集めて空調屋外機に散布し空調効率を上げる屋外機水散布システムなども設置した。また、コロケーションルームの空調にはエアフローマネジメントを適用し、ホットアイルとコールドアイルを完全に分離。これらにより、「国内データセンター最高レベル」というPUE 1.45以下を実現した。

 セキュリティは、Web入館支援システムでの事前申請のほか、受け付けでの写真付き身分証の提示、バイオメトリクス認証による本人データの登録などを行う。入館ゲートやコロケーションルームにはカードキーと生体認証で本人性が確認できた場合のみ通過が可能で、ラックにはシリンダ錠による個別施錠方式を採用している。

エントランスロビー 入館ゲート

 また、コロケーションルームへは特殊な「サークルゲート」を通らなければいけない。カードキーと生体認証で本人性を確認するとともに、円形のゲート内に立ち入った人数をセンサーで確認することで共連れ入室を防ぐ役割がある。

コロケーションルーム入り口 サークルゲート。中に入ってからカードキーと生体認証で本人性が確認されると通り抜けられる。中に2人以上入ると認証システムが中断し共連れが防止できる

 提供するサービスは、コロケーションサービスとマネージドサービス。基本サービスに加え、各種オプションやカスタマイズメニューを多彩に用意し、首都圏7つ目の拠点として稼働を開始した。東日本大地震を機に、データセンターの需要は「それ以前の想定を大きく超えている」(NTT Com)という。インフラとしてのデータセンターへの期待はますます大きくなっていく。

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