グリーン・グリッド、国内データセンター省エネ活動の解説資料を発行


 グリーン・グリッド日本支部は19日、「日本のデータセンターのエネルギー効率化の取り組み事例」のホワイトペーパーを発行した。Webサイトから無償でダウンロードできる。

 第一回グリーン・グリッド データセンター・アワード受賞企業のほか、国内のデータセンターでのエネルギー効率化の取り組み事例をまとめたもの。計8社の事例を、それぞれの活動の背景・課題から解決策、改善による成果まで解説している。データセンターのエネルギー効率の改善について、実践的な改善活動の実例を通して、電力の削減と効率化の取り組みを推進することが目的。

 第1章「第1回データセンター・アワード受賞者の取組み」、第2章「建築及び建物構造の観点からの取組み」、第3章「電気、空調などの設備の観点からの取組み」、第4章「データセンターの運用技術の観点からの取組み」といった内容で構成される。

 編集長を務めたグリーン・グリッド 日本技術委員会会員の唐木眞氏は「データセンターのエネルギー効率化に取り組むにあたり、地理的条件のほか、電力事情、適用される法規制、商習慣、運用標準などの地域特性を無視して進めることは非常に困難であり、日本も例外ではない。東日本大震災の影響もあり、さらなる電力削減と資源の効率改善が求められる今、日本固有の事情を背景とした今回の事例は、データセンターでの改善活動の一助になると期待する」と述べている。

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