NEC、北海道データセンター着工~2012年4月からサービス提供


 日本電気株式会社(NEC)およびNECフィールディング株式会社は21日、北海道データセンターの着工を発表した。2012年4月のサービスインを目指す。

 NEC北海道データセンターは、北海道地域におけるクラウドサービスの提供を強化するために札幌市内に設置する。立地は活断層から20km以上、海岸から直線距離で25km以上、海抜90m以上の高台、非常に堅い地盤(N値50以上)と災害リスクが低く、建物の耐震性能は最上位グレード(I類・地震力割増1.50)の構造を採用。大地震でも大きな損傷なく運営が可能という。

 サーバールームは2次免震構造を採用し、停電時に無給油で72時間給電可能な自家発電設備や、2回線受電方式を含む冗長化された電源設備を設け、セキュリティ面でもICカードや生体認証による厳重な入退出管理を実現する。

 NECでは、各地域のパートナーと連携し、地域密着型で信頼性の高いデータセンター機能を提供する「地域データセンター」の整備を進めている。NEC北海道データセンターもこの取り組みに基づくもので、地方公共団体をはじめとする北海道地域の顧客の多様なニーズに対して、よりきめ細かな対応を実現するという。災害時のバックアップ需要などにも対応する予定。

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(川島 弘之)
2011/9/21 11:46