クラウド型タレントマネジメント「カオナビ」、目標設定や人事評価をAIが支援する新機能を提供

　株式会社カオナビは11日、クラウド型タレントマネジメントシステム「カオナビ」において、AIが目標設定や人事評価を支援する「AI目標・評価アシスト」機能を提供開始すると発表した。

　「カオナビ」は、社員の顔や名前、経験、評価、スキルなどの人材情報を一元管理・可視化し、社員一人ひとりを見える化するクラウド型タレントマネジメントシステム。最適な人材配置やリスキリング推進といった、戦略的なタレントマネジメント業務を可能にするという。

　今回新たに提供される「AI目標・評価アシスト」は、評価ワークフロー「スマートレビュー」において、AIが目標設定や人事評価を支援する機能。文章の“てにをは”や誤った記述を修正する校正機能に加えて、自己成長につながる内容をAIが自動で提案する機能を備えており、従業員の目標設定をアシストできるという。

　具体的には、あいまいな表現や抽象的な目標が設定された場合に、具体的な行動指標や成果指標（KGI/KPI）を含むようにブラッシュアップを促すほか、添付された過去の評価データや社内の職務要件を参照し、SMART原則やFAST原則に基づいて、自己成長を促進させる具体的な内容を提案することもできる。

　また評価においては、会社が設定している評価基準や過去の評価データをAIが分析し、客観的根拠に基づく評価コメントの案を生成する。さらに、評価者が記入したコメントをAIが精査し、被評価者の等級などと整合性を取ることで、評価の公平性を担保する機能も備えた。

　カオナビでは、こうした機能を利用することにより、従業員が設定する目標内容を等級や部署ごとに一定水準で作成できるようになる点や、上司や部署が変わっても同様の基準で評価を行える点などをメリットとして挙げている。