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ラクスの請求書受領「楽楽請求」、セキュリティと利便性を強化するアップデートを実施
IPアドレスによるアクセス制限、仕訳出力の柔軟性強化など
2025年12月12日 08:00
株式会社ラクスは10日、クラウド型請求書受領サービス「楽楽請求」において、セキュリティと利便性を強化するアップデートを実施すると発表した。IPアドレス単位でアクセスを制限する機能をはじめ、5つの主要機能を新たに追加したほか、合計15件のアップデートを行った。
「楽楽請求」は、取引先から届く請求書の受領から社内の申請承認、経理による支払処理、会計処理、保管まで、請求書受領後の一連の業務を効率化するサービス。請求書が紙の場合は、スキャンして「楽楽請求」へ一括アップロードできるほか、メールで送付されてくる電子請求書の場合は、指定のアドレスへ送付することによって「楽楽請求」上に自動アップロードできる。こうした仕組みにより、紙・電子といった形態を問わず、受領したさまざまな請求書を「楽楽請求」内で一元管理できるとした。
今回は同サービスにおいて、セキュリティや利便性を強化するための機能追加を行った。まず、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可する設定を追加し、IPアドレス単位でアクセスを制御できるようにした。最大100件までの登録に対応する。この機能は月額オプションとして提供される。
また、費用計上仕訳と支払仕訳を独立したフォーマットで管理し、各出力フォーマットを最大4つまで設定できるようにした。これにより、複数のシステムやデータ取り込みフォーマットへの並行連携が容易になるとのこと。
さらに、承認完了後に申請内容の誤りが判明した場合、権限制御によって内容を編集できる機能を新たに搭載した。差し戻しや再申請では社内の締め処理に間に合わない場合でも迅速な修正が可能になる。なお、編集履歴は自動で保存されるほか、企業の統制要件に応じて「編集可否」の設定が可能だ。
加えて、メール添付の請求書を自動で取り込む際に、受取メールアドレスを取引先単位に限定せず、組織構造に応じて発行できるようにした。受取メールアドレスを5000件まで作成でき、全社共通・部門別・プロジェクト別など、幅広い運用に対応する。
5つ目の強化としては、申請画面に独自の項目を設定できる機能を搭載した。予算管理番号や契約書番号など、統制上必要となる情報の入力やマスタ配置ができ、企業独自の申請フローにも柔軟に対応できるとのこと。