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BIツール「QlikView」が機械学習分析機能でより賢く、アシストが新サービスβ版

 株式会社アシストは12日、高速インメモリBIツール「QlikView」を利用して、株式会社Preferred Infrastructure(PFI)が提供するクラウド型機械学習分析サービス「Bazil」へ接続する「QlikView Connector for Bazil」を独自開発。同日より12月27日まで先着50名にBazilおよびコネクタ(βプログラム)の無償提供を開始した。

 QlikViewは、「連想技術」を用いたインメモリBIツール。実際に使うユーザー自身の直感的な思考によって企業に蓄積されている膨大なデータを検索し、それに応じてリアルタイムに計算する。数日・数週間で導入できるとともに、個人ユーザーからグローバル企業まで、ノートPCやモバイル端末でも、あるいはオンプレミスでもクラウドでも利用できるのが特徴。2013年現在、世界100カ国以上で3万社を超える企業に利用されている。

 アシストはこれまでにも、QlikViewでFacebook・TwitterのSNS分析を可能にするコネクタを独自開発し無償で提供してきた。今回、BIツールユーザーへさらなる付加価値をもたらすため、QlikView Connector for Bazilを開発した。

 Bazilは、人間が何か物事を決めるときに現状知り得たさまざまな根拠を基に結果を推定するように、オンライン線形分類器技術を使い、複数のデータから隠れた法則を見つけたり、予測要員の解釈を可視化したりすることが可能。QlikView Connector for Bazilでは、大きく「ビジネスデータ分析」「Twitter分析」の2機能を提供する。

 「ビジネスデータ分析機能」では、顧客の離反分析、与信調査、製品の品質改善など、複数の属性情報データの自動解析機能を提供する。例えば、離反した顧客と取引を継続している顧客の属性情報をBazilが自動スコアリングして、どの属性が離反に最も結びついているか、どのユーザーが最も離反しそうか、またそれらの判定がどの程度の確度なのかをQlikViewで分析できるという。

会員サービスにおける顧客属性分析

 「Twitter分析機能」では、「QlikView Twitter Connector」を利用してキーワードを入力すると、関連するツイートがBazilに送信され、センチメント情報、年齢・性別と言ったツイートのみでは判別不可能な情報がBazil上で推定され、結果がQlikView上に視覚化される。これにより、あるキーワードに対して、ポジティブなツイートをしているユーザーはどの年代・性別が多いか、ネガティブなツイートではどのようなキーワードがつぶやかれているか、といったことがQlikView上で分析できる。

特定ワードをつぶやいたTwitterユーザ属性やセンチメントを自動付与

 アシストとPFIは、11月12日~12月27日までの期間限定で、BazilおよびQlikView Connector for Bazil(βプログラム)を無償で提供するキャンペーンを実施(先着50名限定)。同キャンペーンの利用前後のアンケートを通じて、プログラムに改善を加え、製品化を進める予定。

川島 弘之