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美と健康のSONOKO、マーケティング分析と在庫管理にQlikViewを導入

 株式会社アシストは20日、株式会社SONOKOが連想型高速インメモリBIツール「QlikView」を導入したと発表した。SONOKOは食品、サプリメント、化粧品事業を展開する企業で、マーケティング分析と物流の在庫管理にQlikViewを活用している。

 SONOKOは「美しく健康に生きるための、すべて」という企業ビジョンに基づき、「美と健康」を自らのチカラで引き出すことを目的にした食品、サプリメント、化粧品を取り扱っている。サロンを併設した銀座の店舗および通信販売のオンラインショップをチャネルに製品を販売している。

 そのマーケティング戦略における重要課題は既存顧客のリテンション(維持)とロイヤリティの向上であり、そのためのプロモーション企画に、顧客情報をどこまで掘り下げて分析できるかが鍵となっていた。従来は分析を実施するたびに、マーケティング部門からIT部門に必要なデータの抽出を依頼していたが、毎回条件の異なるアドホックなデータ抽出は負荷が高く、即座にリアルタイムデータを基にした分析ができないといった課題があった。また、日時、週次、月次のデータと合わせて過去10年にわたるデータを分析しようとすると、検索結果を得るまでに数時間を要するなどレスポンスの課題もあったため、QlikViewを採用した。

 効果として以下を挙げている。

・マーケティング担当者が自ら必要なデータを抽出できるようになったため、IT部門は毎回クエリを作成してデータを抽出する業務負荷がなくなった。

・以前は数時間かかっていた検索結果が瞬時に表示されるようになり、データ量を意識せずに、過去10年を超えるデータをユーザーの思考スピードに沿って分析し、仮説検証できるようになった。

・すべての顧客を購買履歴や最終購買日などからセグメント化でき、セグメント別に最適なプロモーションを企画できるようになった。

・物流部門にも利用を拡大し、どのチャネルで、どの商品が、どれだけ売れているか、どれだけの在庫があるか瞬時に把握できるようになった。

・物流オペレーターによる管理を低減でき、商品管理の効率かや受注業務の作業負荷が半減し、欠品や仕入予測など在庫管理に取り組めるようになった。

・現場の担当者が積極的にデータを活用してみようという意識を持って業務に取り組めるようになった。

 今後はCRMツールとしても活用を広げるほか、営業部門が通信販売や店舗販売の状況を把握できる仕組みも計画中。IT部門はそのためのサポート体制を確立し、より多くの人にQlikViewを使ってもらえる取り組みを推進する予定としている。

川島 弘之