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NTTドコモビジネス、秘密分散技術を利用したクラウドストレージ「析秘STORAGE」を提供

 NTTドコモビジネス株式会社(旧:NTTコミュニケーションズ株式会社)は2日、秘密分散技術を利用して、地理的に離れた3拠点にデータを分散保存するクラウドストレージサービス「析秘(せきひ)STORAGE」を提供開始した。

 析秘STORAGEは、秘密分散技術によりデータが3拠点に分散保存するため、1拠点でデータ漏えいがあっても、元のデータに戻すことができない高い機密性を備えるストレージサービス。1拠点に激甚災害が発生し、データセンターごと使えなくなるような事態が起きても、継続してサービス提供を行い、残りの2拠点からデータを復元することが可能な、高い可用性も備える。

サービスのイメージ図

 ストレージ種別として、オンライン処理に適した標準モデルと、バックアップに適したアーカイブモデルを用意。実装方式として、運用作業が不要で面倒なシステム運用を行わずに済むフルクラウド方式(分散保存先の3環境をすべてサービス側で提供)と、顧客の環境を一部活用するハイブリッド方式(分散保存先の2環境をサービス側、1環境を顧客環境で提供)を用意している。

 一般的なクラウドストレージサービスでは、データ保管容量の料金に加えて、データ転送により課金が発生するが、サービスはストレージサイズのみで料金が決定し、データ転送による課金は発生しない。

 ファイルストレージのように、ドラックアンドドロップなど直感的に操作可能なWebインターフェースで利用可能。また、Amazon S3互換のAPIも備える。

 利用料金(税込)は、標準モデル/フルクラウド方式が1GBあたり月額396円、標準モデル/ハイブリッド方式が1GBあたり月額374円、アーカイブモデル/フルクラウド方式が1GBあたり月額4.29円、アーカイブモデル/ハイブリッドモデルが1GBあたり月額2.97円。各モデルとも初期費用は110万円。

 NTTドコモビジネスでは、ユーザビリティの向上を進めるとともに、析秘ブランドの他サービスやSDPF for Healthcareとの連携を深め、顧客の機微な情報の安全な収集・保管・分析を一気通貫で支援するとしている。