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「SORACOM Flux」と「ソラカメ」の連携を強化、必要な時のライブ画像のみを取得可能に

 株式会社ソラコムは5日、IoTアプリケーションをローコードで開発できる「SORACOM Flux」において、クラウド型カメラサービス「ソラカメ」との連携を強化し、新たに「ライブ画像取得」に対応したと発表した。

 「SORACOM Flux」は、センサーやカメラなどのIoTデバイスからの通知や、生成AIモデルによる分析などのアクションを組み合わせて、現場業務の効率化アプリケーションを構築できるサービス。Webブラウザ上の直感的な操作だけでアプリケーション開発を行え、プログラミングの知識がなくても、さまざまな現場でIoTシステム構築を実現可能な点を特徴としている。

 一方の「ソラカメ」は、設置が容易なWi-Fiカメラを利用してクラウド録画を行えるサービス。映像を常時録画しクラウド上に保存する「クラウド常時録画」や、動きや音などの変化をカメラが検知した場合に短時間の動画を保存する「モーション検知録画」に対応しており、「SORACOM Flux」と組み合わせることで、「カメラの画像を定期的に取得する」「AIを活用して取得した画像を分析し状況を記録する」「特定の状況が発生した際に通知する」といった業務の自動化を実現できるという。

 今回の連携機能のアップデートでは、リアルタイムアクセス機能を用いて、オンデマンドでライブ画像をカメラから取得できるようになった。これまではクラウド常時録画を利用することが前提だったが、必要な時のライブ画像のみを取得可能になったため、ネットワーク負荷を抑えつつ、定期的な静止画の取得やAI分析、通知連携などを行えるとのこと。

 例えば、小売店舗に複数台のカメラを設置し、棚の在庫状況を定点観測するといったユースケースでは、ネットワーク負荷を抑制しながら、カメラを活用した自動化システムの導入をより容易に行えるとしている。

「SORACOM Flux」によるIoTアプリケーション構築時の画面イメージ