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ソラコムが「SORACOM Flux」と「ソラカメ」を連携、映像や音の変化をトリガーとしたIoT環境をより手軽に構築可能

 株式会社ソラコムは19日、IoTアプリケーションをローコードで開発できる「SORACOM Flux」において、クラウド型カメラサービス「ソラカメ」のモーション検知、サウンド検出の両機能との連携を強化したと発表した。

 「SORACOM Flux」は、センサーやカメラなどのIoTデバイスからの通知や、生成AIモデルによる分析などのアクションを組み合わせて、現場の業務を効率化するアプリケーションを構築できるサービス。Webブラウザ上の直感的な操作だけでアプリケーション開発を行え、プログラミングの知識がなくても、さまざまな現場でIoTシステム構築を実現できる。

 一方の「ソラカメ」は、カメラの映像をクラウド環境に録画するサービスで、専用のスマートフォンアプリから、ライブ映像や録画の閲覧、カメラの設定管理などを行える。

 この「ソラカメ」では、利用者から「カメラの映像や音の変化をトリガーに通知を送りたい」「カメラ映像を生成AIで分析し、特定の状況だけ検知・通知したい」といった要望が寄せられていたとのことで、今回のアップデートでは、ソラカメが映像内の動きを自動で判別する「モーション検知」と、音声を検知して静止画を記録する「サウンド検出」の両イベント機能を、「SORACOM Flux」でアプリケーションを起動するトリガーとして利用できるようにした。

 これにより、映像や音声の変化をきっかけに自動的に動作する「イベント駆動型IoTシステム」のIoTシステムを、より手軽に構築できるようになるとのこと。例えば、倉庫や設備管理の現場において、侵入を検知した際に管理者へ通知を送信するシステムや、検知と同時に生成AIを呼び出して画像を解析し、状況をテキストで報告する仕組みを、「SORACOM Flux」上で開発できるという。

 また物流現場では、トラックの到着をモーション検知で把握し、自動的に到着通知と記録を行うシステムなどを構築できるとしている。

IoTアプリケーション構築時の画面イメージ(SORACOM Flux)