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ゲットワークス、コンテナ型データセンターにBAC製の密閉式大型冷却塔「FXV3」を導入

 株式会社ゲットワークスは9日、BALTIMORE AIRCOIL製の密閉式冷却塔を日本ビー・エー・シー株式会社から購入し、新潟県湯沢町で株式会社GXテクノロジーと共同で運営するコンテナ型データセンター「湯沢GXデータセンター」で稼働・検証を開始したと発表した。

 導入したBALTIMORE AIRCOIL製の密閉式冷却塔「FXV3」は、1分間あたり4000L以上の循環水をΔt10℃で冷却でき、国内データセンターに設置された冷却塔の中では最大規模の3MWの冷却能力を有するという。

 密閉式冷却塔は、サーバーから熱を受け取り温度が上昇した循環水に対して外気と散布水による気化熱を与え、その熱を奪うことで冷却能力を生み出す。この散布水は気化により消耗されるが、ゲットワークスではここに井戸水を活用することでコストを削減する。

 また、冷涼な気候の新潟県湯沢町での稼働では、外気温により散布水の量を調整して水使用量を削減し資源保護にも貢献することで、高負荷なサーバーを稼働しつつグリーンデータセンターを目指す。

 ゲットワークスでは今回の稼働検証後、現在開発を進める全国のコンテナ型データセンターへの導入も計画しており、国内での水冷GPUサーバー稼働実績を増やすことで、AI・IT基盤の拡充に貢献するとしている。