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クラウドカメラサービス「ソラカメ」、生成AIによる画像分析が可能な「ソラカメAI」を提供
2025年11月12日 14:11
株式会社ソラコムは10日、クラウドカメラサービス「ソラカメ」のオプションとして、専門知識不要で生成AIを活用した画像分析と結果通知の自動化を簡単に始められる「ソラカメAI」を発表した。11月11日より利用希望者への先行提供を開始する。
「ソラカメ」は、対応カメラをWi-Fiにつなぐだけでクラウド録画を手軽に始められるカメラサービス。映像を常時録画しクラウド上に保存する「クラウド常時録画」と、動きや音などの変化をカメラが検知した場合に短時間の動画を保存する「クラウドモーション検知”無制限”録画」の2種類のライセンスが提供されており、製造、建設、物流、小売業などのさまざまな業界で導入されているという。
今回発表された「ソラカメAI」は、「ソラカメ」で撮影した映像(静止画)を生成AIが自動で分析し、その結果を通知する機能。ユーザーは管理画面上で、確認したいカメラを選択し、例えば「画像に写っている車両は何台ですか」「装置の赤いランプが点灯していますか」といった平易な日本語のテキストでAIに指示を入力すると、実際のカメラの画像を見ながらその場で指示が実行され、結果を確認しながら調整することもできる。
AIによる画像分析には、従来、専用のカメラや画像分析ソフトウェアの導入、システム構築が必要だったが、「ソラカメAI」では、IT専任者がいない現場でも、カメラの設置とWebブラウザ上の簡単な操作だけで、AIによる画像分析を行えるとした。
活用シーンとしては、製造業における計測器・メーターの読み取りや設備のランプの色の確認、建設業における安全装具(ヘルメットなど)の未着用検出や危険エリアへの立ち入りアラート、小売業におけるレジの混雑検知や棚の在庫推定などが考えられるとのこと。また、一般的な業務として、駐車場の車両カウントや転倒検知など、さまざまな現場での活用が見込めるとソラコムでは説明している。
なお「ソラカメAI」は、新サービスを先行的に利用できるEarly Access版として提供され、利用にあたっては別途申し込みが必要。オプション料金はカメラ1台あたり月額550円(税込)で、別途、ソラカメ対応カメラの初期費用、クラウド常時録画、モーション検知録画のライセンスまたはリアルタイムアクセスの契約が必要となる。

