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NTTデータ、業務特化型エージェントAIの開発基盤「LITRON Builder」を提供
2025年12月10日 16:28
株式会社NTTデータは9日、企業・利用者が自らの業務に最適なAIを開発可能にする開発基盤「LITRON Builder」を、2026年4月に提供開始すると発表した。
NTTデータはこれまで、汎用的に業務効率化を実現するエージェント型AI実行基盤「LITRON CORE」などを通じて顧客の業務活用を支援してきた。昨今、企業独自のルールやセキュリティ要件に対応しながら、より自律的に業務フローを理解・開発・実行するエージェント型AIへの需要が高まるなか、LITRONシリーズを一層強化するため、新たにLITRON Builderを提供することで、顧客の業務に最適化されたエージェント型AIを自由に開発できる環境を実現するとしている。
LITRON Builderは、自然言語(ノーコード)・ローコード・コーディングなど各種の方法で、自社固有の判断ルールや書式に対応するような業務特化型のエージェント型AIを開発できる基盤。業務システム群と自律的に連携し、顧客の業務を代替する。LITRON Generative Assistantで提供している独自技術も活用し、回答精度の高いエージェント型AIを実現する。
チャット操作を必要とせず、業務アプリやワークフロー上でAIが自律的に動作し、人とAIが並んで働く状態を実現する。
顧客やパートナーが開発したエージェント型AIを資産として再利用でき、NTTデータが提供する特化型AIサービス「LITRON Sales」や「LITRON Marketing」も利用可能。部品化・共有を通じて、開発効率と知見循環を促進する。
LITRON Builderの構成要素のうち、Library機能は開発済みのエージェントを汎用化し、他社利用を可能にする蓄積機能を提供する。Multi Platform機能はパブリッククラウドやオンプレミスなど、あらゆるプラットフォームに対応したエージェント型AI向けインフラ基盤を提供する。多様なモデルと高いセキュリティを備え、利用者の用途に応じて選択できる。オプションサービス群はコンサルティング、BPO、ソフトウェア開発、教育支援などでLITRONの活用を支援する。
NTTデータの30年以上の社会インフラ運用実績を基盤に、高セキュリティ・高信頼のAI実行環境を構築し、ソブリンクラウドなど最新技術に対応する。
