ニュース

WHI HD、「COMPANY Talent Management」がハイブリッド型人事・組織制度に対応

 株式会社WHI Holdings(以下、WHI HD)は3月31日、傘下の株式会社Works Human Intelligence(以下、WHI)と株式会社サイダスが提供しているタレントマネジメントシステム「COMPANY Talent Managementシリーズ」に「ポジションマネジメント」機能を追加すると発表した。これにより、日本のメンバーシップ型人事制度と欧米のジョブ型人事制度を融合した「ハイブリッド型」人事制度の組織案・異動案の策定を、一画面上で行えるようになったという。

 COMPANY Talent Managementは、WHIの大手法人向け統合人事システム「COMPANY」と、サイダスのタレントマネジメントシステム「CYDAS」を融合した製品。「COMPANY」の人材データに、「CYDAS」のノウハウや直感的なUI/UX、AI技術を組み合わせることで、精度の高い人材データの分析と活用が可能になるという。

 今回は同製品において、「ハイブリッド型」人事制度への対応を強化した。新たに提供する「ポジションマネジメント」機能では、同制度を運用するために必要な、「組織」「ポジション(役割)」「ジョブディスクリプション(職務記述書)」「人材」の各データを一元管理できるとのこと。

 具体的には、日本型の「組織」の中に「ポジション」を定義し、そのポジションにひも付ける形で「ジョブディスクリプション」や「人材」を立案・管理できる。このうち「ジョブディスクリプション」は多様なフォーマットに対応しており、さまざまな職務内容や人材要件を記述可能。画面上で文字サイズやフォントを指定して装飾することにより、職務内容を魅力的に従業員に伝えられるため、自律的なキャリア促進につながるとした。

 さらに、“1つの組織に複数のポジションを登録する”“1つのポジションに複数の人材を割り当てる”など、「組織」「ポジション」「ジョブディスクリプション」「人材」の柔軟なひも付けにも対応する。これにより、例えば、同じ組織に部長と部長代理という2つのポジションを結びつけ、部長代理のポジションに2人以上を配置するといった、日本企業特有のニーズに対応できるという。

 また組織案策定時には、各事業部門長に「組織」と「ポジション」と「ジョブディスクリプション」を関連付けできる権限を付与可能。組織案にコメントもつけられるため、策定者の意図を人事部へ的確に伝達・記録できるとした。

 なお、人事給与アプリケーション「COMPANY 人事・給与」から最新の組織データを連携し、組織・異動案の策定にそのまま利用できるほか、確定した組織・異動案を「COMPANY 人事・給与」にボタン1つで反映可能になっており、組織・異動検討から発令・給与計算までをシームレスに連携できるとのことだ。