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WHI HDの「COMPANY Talent Management」、人材プロファイルを生成AIで自動作成する新機能

 株式会社WHI Holdings(以下、WHI HD)は15日、「COMPANY Talent Managementシリーズ」の新機能として、生成AIを用いて従業員のキャリア、強み、弱みなどのデータを要約し、人材プロファイルを自動作成する機能を提供開始したと発表した。シンプルで統一された形式を採用しているため、誰が読んでもその人の「できること」がひと目で理解できる点が特長という。

 「COMPANY Talent Managementシリーズ」は、Works Human Intelligenceが提供する大手法人向け統合人事システム「COMPANY」とサイダスが提供するタレントマネジメントシステム「CYDAS」が融合した製品。「COMPANY」の人材データに、「CYDAS」のノウハウや直感的なUI/UX、AI技術を組み合わせることで、精度の高い人材データの分析と活用を可能にしている。

 今回の新機能は、「COMPANY Talent Managementシリーズ」上で履歴管理されている、膨大かつ多岐にわたる人材データ項目の中から、生成AIが重要なポイントを抽出し、従業員の人物像に関する要約を自動生成するもの。異動・配置検討に必要な観点で整理された要約を提供できるよう、プロンプト構造や指示文に工夫を加えており、ユーザー企業の協力のもと、実運用での精度と一貫性を重視したチューニングを行っているという。

 経営層や人事部門は、この要約を利用することで、データに基づいた客観的な人材の抜擢・配置・育成の判断が可能。職務経歴の要約は、ジョブ型人事制度における、ジョブディスクリプション(職務記述書)作成のたたき台としても活用できるとした。

 また、データを登録するほど実態に近い結果が得られる仕組みにより、従業員自身のデータ入力の意欲を自然に促し、人材データ活用における「そもそもデータが集まらない」、「従業員が入力してくれない」という課題を解決するとのこと。

 さらに、人事給与システム「COMPANY 人事・給与」を利用している場合は、給与計算などにも使用される正確で鮮度の高いデータ(発令にひも付く異動・昇格履歴、評価履歴、資格取得履歴など)を、要約のもととなる人材データとしてそのまま活用可能なため、データ加工は不要で、従業員自身の情報入力に依存することなく、常に最新かつ信頼性の高い要約を自動生成できるとしている。

 なおWHI HDでは、今後、これらの要約結果を用いた人材検索機能の提供も予定しているとのことだ。