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バッファロー、法人向けアクセスポイントで「AP間電波自動調整機能」を利用可能に

アクセスポイント間で電波の出力やチャンネルを自動調整

 株式会社バッファローは26日、法人向けアクセスポイント「AirStation Proシリーズ」のファームウェアをアップデートし、特定のモデルにおいて、「AP間電波自動調整機能」を利用可能にしたと発表した。

 AirStation Proシリーズでは、電波出力を自動調整する「AP間送信出力自動調整機能」をすでに提供しているが、今回は同機能に、アクセスポイント間における電波のチャンネル調整を自動的に行う「AP間チャンネル自動調整機能」を追加し、「AP間電波自動調整機能」として新たに提供する。

 これを利用すると、複数のアクセスポイントの電波の送信出力やチャンネルを、より最適な状態へと自動調整可能。細かな手動調整は必要なく、手軽にアクセスポイント間の電波干渉を最小化し、安定した通信を実現するほか、新規導入時や増設時の設定の手間も削減できるとしている。

 なお「AP間電波自動調整機能」では、リモート管理サービス「キキNavi」上で、調整された各アクセスポイントの送信出力とチャンネル表示を行える。

 また今回は、ローミングに関する標準規格IEEE 802.11k/v/rに対応し、同規格に対応した端末のスムーズなローミングを支援する「ローミング支援機能」も、キキNavi上から遠隔で設定できるようになった。

 同機能では、設定した電波強度のしきい値を下回る場合に、通信を切断することでローミングを促す「低RSSI切断機能」にも対応しているため、IEEE 802.11k/v/rでスムーズにローミングできない場合や、規格に非対応の端末についてもローミングを支援でき、最適な電波状況のアクセスポイントへの接続をサポートするとしている。

ローミング支援機能

 なお今回のアップデートは、AirStation Proシリーズのアクセスポイント製品のうち、「WAPM-AXETR」「WAPM-AX8R」「WAPM-AX4R」と、そのゼロタッチ専用モデル「WAPM-AXETR/Z」「WAPM-AX8R/Z」「WAPM-AX4R/Z」が対象となる。