Sansanの請求書管理クラウド「Bill One」、請求書のテンプレートを簡単に作成できる新機能を追加

　Sansan株式会社は22日、クラウド型請求書管理サービス「Bill One」の請求書発行機能において、企業が発行する請求書のテンプレートを簡単に作成できる「請求書テンプレートカスタマイズ機能」を追加したと発表した。

　Bill Oneは、郵送で届く紙の請求書やメールに添付されるPDFの請求書など、さまざまな請求書をオンラインで受領・データ化する請求書管理サービス。クラウド上で請求書を受領するサービスとしてスタートした後、請求書の発行・送付機能、請求書の作成機能を追加するなど、継続的に機能強化が行われている。

　一方でSansanによれば、2023年10月に予定されているインボイス制度の開始後、課税事業者は適格請求書を発行する必要があり、適格請求書については、登録番号の記載やインボイス制度の要件に沿った税率や税額の記載が必要となるため、企業は発行する請求書のフォーマット修正を求められているという。しかし、請求書のフォーマットは利用する請求書発行システムに依存することが多く、フォーマットを変更するためには大規模な改修作業が必要になり、多大な手間・工数の発生が予測されているとのこと。

　そこでBill Oneでは今回、請求書発行機能において、企業が、自社が発行したい請求書のテンプレートを作成可能にする機能強化を行った。利用者はBill One上で、請求書に表示する項目を自由にカスタマイズしたテンプレートを作成でき、インボイス制度で求められる登録番号の追加や消費税の表示項目の変更もBill One上で編集を行えるため、企業は大規模なシステム改修をせずに、適格請求書の発行対応が可能になるとしている。

　また請求書テンプレートは、記載したい項目をBill One上で選択するだけで簡単に作成・編集できるため、システムに不慣れな担当者でも、工数をかけずに作業を完了できるとした。

　なお新機能は、Bill Oneの請求書発行機能を契約者であれば、追加費用なしで利用可能だ。