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ネットチャート、IoT環境におけるデータ形式の違いやデータ保全に対応するエッジゲートウェイサービス「P3EG」を提供
2026年2月25日 16:42
株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の子会社で、ネットワーク構築とネットワーク関連ソリューション事業を行うネットチャート株式会社は24日、多様な通信プロトコルで動作するIoTセンサーからのデータをサーバーが要求する形式に変換して接続し、柔軟なIoTシステム構築と高度なデータ保全「データSLA」を実現するマネージド型のエッジゲートウェイサービス「P3EG(Profile Programmable Proxy Edge computing Gateway)」を販売開始した。
P3EGは、IoTデバイスにおける通信プロトコルやデータ形式の違い、通信時のデータ欠損やセキュリティ対策といった課題を解決するエッジコンピューティング・フレームワーク。センサーからデータの取得、補正、変換、サーバーへの送信、一時保管、再送までを一貫して管理できるため、ゲートウェイの個別開発が不要で、既存のサーバー資産を活用しながら柔軟にIoT環境を構築でき、初期コストの削減と導入期間の短縮を実現する。
P3EGはIPデバイスだけでなく、シリアル通信などの非IPデバイスを含むセンサーに対応する。取得したデータは、サーバー側が要求するデータ形式(JSONなど)に自動変換し、送信する。また、REST APIを介した双方向通信も可能で、サーバー側からセンサーに対してデータ送信などの操作指示も送信できる。これにより、異なるプロトコルや形式を持つセンサー群を統合し、シームレスなIoT環境を構築できる。
通信障害やサーバーダウン時でも、P3EGがデータをキャッシュし、復旧後に自動再送することでデータの欠損を防ぐ。データ取得率や通信履歴をログ管理・可視化し、システム全体の健全性を担保する「データSLA(Service Level Agreement)」機能を提供する。実証実験では、データ取得率99%を達成しているという。
P3EGは、IoTセンサーとインターネットの間でプロキシとして機能し、センサーへの直接的なサイバー攻撃を防ぐ。さらに、統合管理ツール「P3EG Conductor」により、複数のP3EGの一元監視、ログ分析、ファームウェアのOTA更新(Over the Air:無線通信による情報の更新)ができる。P3EG Conductorは既存のLinuxハードウェアやAIコンピューターで動作するため、専用ハードウェアの開発が不要で、導入コストを削減しながら、運用負担を軽減する。
P3EGは既に、国内外の工場やインフラ監視などで先行導入されており、今後は、主にスマートファクトリーやインフラ点検、スマートシティなどの分野に向けて2028年までに50件の販売を目指すとしている。
P3EGの提供価格は個別見積もり。ネットチャートでは今後も、P3EGをはじめとするIoTソリューションの開発を積極的に推進し、企業のさまざまな用途におけるIoT導入を支援していくとしている。
