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湖山医療福祉グループが請求書管理クラウド「Bill One」を導入、年間10万枚の請求書受領に関わる作業負荷を軽減

 Sansan株式会社は5日、湖山医療福祉グループが、クラウド型請求書管理サービス「Bill One」を、グループ35法人に導入したと発表した。

 医療福祉グループ大手の湖山医療福祉グループでは、全国各地で600以上の施設を展開しており、グループ全体で受領する請求書は年間で約10万枚にもなるという。そして、これらの施設で受領する請求書のうち9割近くは紙の請求書であり、請求書を受け取った施設の担当者が、会計システムへの入力作業等を行う必要があったとのこと。

 そこで同グループは、請求書業務の効率化による職員の生産性向上、さらにインボイス制度を見据えた業務フローの改善ができるサービスの導入を検討。紙で受領した請求書を自動でデータ化してクラウド上で管理でき、業務効率化を実現しつつ、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応できることから、Bill Oneの導入を決定した。

 この導入により、グループ全体で年間約9万6000時間もの時間を要していた会計システムの入力作業が、半分の年間約4万8000時間まで削減できる見込みで、業務効率化による労働生産性の向上を実現するとしている。

 またBill Oneでは、あらゆる形式の請求書をデータ化し、クラウド上で一元管理する機能を備えているほか、データ化した請求書には、固有情報の付加や、関連する資料の添付が可能となっている。これらの情報は法人ごとに入力ルールを設定できるので、各法人に合わせた独自の請求書データベースの構築を行え、法人ごとに異なっていた請求書業務を標準化することも期待されているとした。

 さらにBill Oneは、10月より開始されたインボイス制度に対応する適格請求書判定機能を提供しているほか、12月末に宥恕期間が終了する電子帳簿保存法への対応も可能となっている。湖山医療福祉グループは、Bill Oneの導入により、法制度対応に伴って発生する担当者の作業負担の軽減を実現するとのことだ。