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富士フイルムビジネスイノベーション、文書活用クラウド「FUJIFILM IWpro」でAIチャット機能を提供
2026年2月25日 15:36
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は24日、クラウドサービス「FUJIFILM IWpro」において、企業内に蓄積された文書情報の探索と活用を支援するAIチャット機能を3月2日に提供開始すると発表した。
FUJIFILM IWproは、文書の取り込みからデータ抽出、編集、出力までの一連の業務を支援するクラウドサービス。クラウド上のワークスペースで、業務やプロジェクトに応じて必要な文書や情報を集約し、関係者内で共有や編集をすることで協働を実現する。
新たに提供するAIチャット機能は、ワークスペース上に作成・蓄積された文書をAIが横断的に検索し、要点をまとめた回答とその根拠となる文書の該当箇所へのリンクを提示する機能。チャットに質問を投稿するだけで、複数の文書の内容をまとめて確認できるため、情報探索の時間と手間を削減し、組織内に蓄積された情報やノウハウの活用を促進する。
企業内に蓄積された文書やナレッジを利活用する仕組みとしてRAG(検索拡張生成)技術を採用し、AIがワークスペース内の文書を根拠に回答を生成することで、生成AI特有のハルシネーション(誤情報生成)のリスクを抑制する。これにより、正確性が求められる業務においても安心して利用でき、企業内に蓄積されたノウハウにもとづく信頼性の高い意思決定を支援する。
AIチャット機能は、資料をワークスペースに格納するだけで簡単に利用を開始できる。ユーザーが調べたい情報についてチャットに質問を投稿すると、用途別に文書が格納されたワークスペースを対象に、AIが質問の意図を解釈し、適切な検索条件を自動生成して文書群を横断的に検索する。マニュアルや技術資料、プロジェクトの文書など、ワークスペースごとの業務に応じて高精度な情報探索を実現する。
検索にヒットした複数の文書内の記述をAIが要約し、回答として提示する。これにより、文書を開かなくても、要約文を確認するだけで必要な情報を把握することもできる。また、回答の根拠となる文書の該当ページもプレビュー表示で容易に確認できるため、AIの回答を原文と照らし合わせることもできる。回答内容の正確性を担保しながら、誤情報の防止と迅速な情報検索を両立する。
業務ルールや手続きを確認する際には、AIチャット機能を活用することで、ワークスペースに格納された社内規定やガイドライン、業務マニュアルを横断的に検索し、必要な手続きや適用条件を迅速に把握できる。さらに、法改正に伴い社内規定の見直しが必要な場合には、改訂が必要となる箇所を確認する質問文をAIチャットに投稿することで、AIが複数の関連文書から該当箇所を抽出する。これにより、担当者は改訂範囲を効率的に把握し、関連文書を的確かつ迅速に更新できる。
また、製品開発における仕様書や作業手順書などに記載された技術情報を調べたい場合は、確認したい内容を質問文としてAIチャットに投稿することで、AIが関連する複数の文書を横断的に検索し、要点を整理して提示する。専門的な技術内容についても原文を確認しながら理解を深められる。これにより、専門的なノウハウを誰でも迅速に参照でき、特定の担当者の経験や知見に依存することなく、組織全体でナレッジの共有・活用を促進し、業務の標準化や品質向上にも貢献する。
AIチャット機能は、「FUJIFILM IWpro Standard」および「FUJIFILM IWpro Light」を契約する顧客が、所定の利用条件のもと利用できる。また、AIチャットへの投稿回数には上限がある。提供開始時の取り扱いとして、3月2日の提供開始から5月31日(予定)までは、期間限定で月間2000回まで利用できる。6月1日以降の上限回数は決定次第、FUJIFILM IWproの商品ページで案内するとしている。

