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マクニカ、NVIDIAのAI/デジタルツインプラットフォームを事前検証できる「AI TRY NOW PROGRAM」を提供

 株式会社マクニカは10日のクラビス カンパニーは10日、「NVIDIA AI Enterprise」「NVIDIA Omniverse Enterprise」をはじめとする最新NVIDIAソフトウェアプラットフォームを、導入前に検証できるサポートプログラム「AI TRY NOW PROGRAM」を構築し、提供を開始した。

 マクニカは、NVIDIAの正規代理店としてハードウェアの提供とサポートに加え、AI導入を検討している企業にソフトウェアプラットフォームの導入を支援してきたが、経験のないオープンソースソフトウェアの利用や環境構築のために必要な知識習得に多くの時間を要する、初期投資費用の予算確保が必要な段階では製品知識が不十分なために稟議を先に進めることが難しい、といった理由から、導入が想定通りに進まないケースが多くみられたという。

 そこで、顧客の環境構築における課題を解決し、企業における迅速なAI活用を後押しするため、「AI TRY NOW PROGRAM」を提供するとしている。

「AI TRY NOW PROGRAM」検証環境構成

 「AI TRY NOW PROGRAM」は、NVIDIA AI Enterprise、NVIDIA Omniverse Enterpriseをはじめとする最新NVIDIAソフトウェアプラットフォームについて、最適なハードウェア構成でソフトウェアの検証をすることで、本番環境に近いパフォーマンスと機能のKPI測定ができ、導入の意思決定をサポートする。マクニカのエンジニアが、課題解決に最適なAI技術をあらかじめ厳選し、環境を構築しているため、顧客自身で環境を用意する必要はなく、導入目的の実現性を事前に調査できる。

 エンタープライズAIプラットフォームの検証では、AI開発から本番運用までAI開発プロセスに必要な検証済みソフトウェアスタックや、学習済みモデルを提供し、開発者がインフラを意識せずにMLOpsを実現できる。対象ソフトウェアはNVIDIA AI Enterprise。

 デジタルツインの検証では、製造工場や物流センターの設備やロボット、働くスタッフまでプロセス全体をリアルタイムでデジタル化し、物理的に正確でありながらフォトリアリスティックで、精度の高いロボット制御や人の流れをシミュレーションできる。対象ソフトウェアはNVIDIA Omniverse、NVIDIA Isaac Sim。

 エンタープライズAIプラットフォーム向け検証プログラムでは、AIモデルのトレーニング、データ分析に最適なNVIDIA A100 Tensor コア GPUとNVIDIA DGX システム、デジタルツイン向け検証プログラムでは、グラフィックス、シミュレーションなどに最適なNVIDIA A40 GPUを用意。また、高速ネットワークとして、NVIDIA Spectrumイーサネットスイッチ SN3000/SN4000シリーズ、NVIDIA Quantum-2 InfiniBandスイッチ 9700シリーズ、NVIDIA ConnectX InfiniBandスマートアダプタとEthernet NIC、NVIDIA BlueFieldデータプロセシングユニット(DPU)など、各種最新のハードウェア環境を提供する。