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マクニカ、「AI TRY NOW PROGRAM」へVAST Dataの「InsightEngine」を追加
2025年10月15日 08:30
株式会社マクニカ クラビス カンパニーは14日、NVIDIA開発環境上で最新のAIソリューションを自社への導入前に検証できるサポートプログラム「AI TRY NOW PROGRAM」に、AI OSを提供する米VAST Dataの「InsightEngine」機能を追加し、検証環境を提供すると発表した。
マクニカは、NVIDIAの正規代理店としてハードウェアとサポートを提供するのみならず、NVIDIA開発環境上で最新AIソリューションの導入検討時に利用できるサポートプログラム「AI TRY NOW PROGRAM」を提供している。マクニカのエンジニアが、課題解決に最適なAI技術をあらかじめ厳選して環境を構築しているため、顧客自身で環境を用意する必要がなく、最新のAIソリューションの理解を深められるという。
マクニカは今回、この「AI TRY NOW PROGRAM」に、NVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングとソフトウェアを搭載したVAST Dataの「InsightEngine」機能を追加し、生成AIサービスを実現するために用いられるNVIDIA NIMマイクロサービスと連携させることで、ファイルシステムに取り込まれた構造化データ、非構造化データをベクトルデータベース化し、生成AIの推論サービスで即時利用できるようにした。
前述の通り、「AI TRY NOW PROGRAM」ではマクニカのエンジニアが最適な技術をあらかじめ厳選し環境を構築しているため、利用者側でのGPU環境は用意不要。開発者は複雑なAIモデルのトレーニングとテストを効率よく行い、運用環境をシミュレーションすることにより、これまでにないスピードで導入の意思決定をサポートできるとしている。
なお、従来のストレージファイルシステムはデータアーカイブを主目的とし、業務用データベースはデータベースサーバーを別途設けるなど、ファイルシステムとデータベースシステムが独立していた。しかしVAST Dataのストレージプラットフォームは、従来のファイルシステムの役割を超えて、ファイルシステム内にデータベース機能も備えている点が特徴という。
VAST Dataのカントリーマネージャーである藤井洋介氏は今回の取り組みについて、「『AI TRY NOW PROGRAM』に『InsightEngine』を組み込むことで、新しいデータから長年の活用できていなかった塩漬けデータまで、すべてのデータへリアルタイムにアクセスし、AI導入がどれだけ加速するかを自ら検証できる」と、そのメリットを説明している。