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マクニカ、データのAI活用向けレイクハウスプラットフォーム「データブリックス」の取り扱いを開始

 株式会社マクニカは5日、米Databricksと販売パートナーシップを締結し、機械学習の統合プラットフォーム「データブリックス」の取り扱いを開始すると発表した。

 マクニカでは、単純なデータ活用のために「データウェアハウス」(処理後のデータを保管するためのデータストレージ)を導入すると、ストレージ内の既に処理されたデータをAI活用の分析対象として生かすことができず、一方でAI活用のためのプラットフォームである「データレイク」(元データをビッグデータとしてそのまま保管するデータストレージ)では、処理されていないデータを加工して利活用するためには専門的な知識や工数が必要となると説明。

 レイクハウスは、こうしたデータとAI活用における企業課題を解決するソリューションとなり、データウェアハウスとデータレイクの要素を兼ね備え、処理後のデータも未処理のデータも一括して保管可能な統合プラットフォームとして、機械学習におけるデータの親和性を促進する一助になるとしている。

 今回取り扱いを開始するデータブリックスは、非構造化データから構造化データまで、さまざまなデータ(テキスト・画像・動画・音声データなど)を保存でき、これらのデータをデータブリックスのWeb画面からSaaS型で利用できる。

 利用する環境はユーザーが柔軟に選択、調整でき、主要なパブリッククラウドプラットフォームから、ユーザーが最もコストメリットを享受できる環境を選択し、必要なリソースだけを利用できる。プラットフォームの全てのコンポーネントは、オープンソースで構成されているため、ベンダーロックインを回避し、特定のテクノロジーに依存することなく、柔軟なアーキテクチャの構築、将来的な変更にも対応する。

 また、データサイエンス、機械学習、データベース言語であるSQLなど多様な領域のワークロードに対応。これら全てのワークロードを実施するには、複数のツールが必要になる場合があるが、それらは全て同じデータリポジトリを使用する。

 マクニカでは、これまで取り扱ってきたGPU商材や機械学習におけるモデル作成ツールAI分析ソリューションに加え、今回のデータブリックスの提供により、AIプラットフォームについても網羅することで、企業のさらなるAI活用を支援していくとしている。

データブリックスのアーキテクチャ