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マクニカ、ヘッドウォータースとの協業によりNVIDIA Jetsonを利用したエッジAIの包括的サポートを提供

 株式会社マクニカは1日、AIソリューション事業を手掛ける株式会社ヘッドウォータースとの協業により、エッジAIボード「NVIDIA Jetson」を利用したエッジAIの企画から運用まで包括的サポートを提供すると発表した。

 マクニカは、NVIDIAの正規代理店としてさまざまな顧客のGPU導入を支援し、GPU/ハードウェアに関する技術力とGPU活用のエコシステムを持っており、これら独自の強みを生かしたサポートを提供することにより、顧客のエッジAI導入プロジェクトにおいて、主にJetsonを搭載したハードウェアの導入を支援している。AIソリューション事業を展開するヘッドウォータースは、ソフトウェアのエンジニアリングに強みを持ち、Jetsonに標準対応したエッジAIデバイス管理ソリューション「SyncLect Edge AI DMS」を提供している。

 今回、両社の協業により、顧客のプロジェクトごとに最適な推進体制を構築し、エッジAIに関わるプロジェクトの企画から運用まで、プロセス全体で切れ目のない包括的なサポートを提供することで、PoCから先のフェーズへ移行する際に起こる大規模運用の課題を解決し、エッジAIの実運用を検討する顧客がプロジェクトを最短で成功できるよう支援する。

 SyncLect Edge AI DMSは、広域に大量設置したデバイスを遠隔モニタリングで一元管理することにより、スマートストアやスマートビルディング、スマートファクトリーを展開する企業のデバイス管理業務に対する負荷軽減と効率化を実現する。最新のNVIDIA Jetson Orinを含む、すべてのJetsonシリーズに対応し、FOTA(Firmware Over-the-Air)による複数のエッジデバイスの自動ソフトウェアアップデートが可能。エッジデバイスのモニタリング機能や、エッジAIカメラキャリブレーション機能、VPN接続やMicrosoft365アカウント連携、PowerBI連携などの高い拡張性、日本語表示のWeb管理画面による高いユーザビリティを備える。

 マクニカとヘッドウォータースはこの協業を通して、目前に迫る2030年のSociety 5.0が具体化された社会の実現に向けて、AIの社会実装を支援するとしている。