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ナビッピドットコム、安全運転管理者によるアルコールチェックを支援するサービス「アルレポ」

スマートフォンとBluetooth連携したアルコール検知器により手軽な検査を実現可能

 ナビッピドットコム株式会社は、位置情報ASPサービス「DP Report@(DPレポルタ)」の新ラインアップとして、スマートフォン連動のアルコールチェック管理サービス「アルレポ」を、11月28日より提供開始すると発表した。

 2022年4月に改正道路交通法が施行され、乗用車なら5台以上、または定員11名以上の車両を1台以上保有している事業者の場合、白ナンバー車両においても、安全運転管理者による運転者の運転前後のアルコールチェックが義務化された。

 こうした背景のもとでサービス化されたアルレポは、事業者が手軽にアルコールチェックを行えるよう支援するサービス。スマートフォンとBluetooth連携したアルコール検知器を用いることで、アプリでの測定値をクラウドサービスへ自動送信し、検査結果を記録・保存できるようにしている。また、インカメラでの撮影機能も搭載しているため、なりすましへの対策として、アルコール検知器を利用している様子を撮影し、アルコールチェック報告と合わせて送信することも可能だ。

 事業者がすでにアルコール検知器を保有している場合は、アルコール検知器の測定値をデータ化したうえで、スマートフォンカメラのOCR機能を利用して読み取り、その結果をクラウド上にデジタル保存できるとのこと。この機能を利用すると、事務所では据え置き型のアルコール検知器を利用し、直行直帰の場合は携帯型アルコール検知器を利用してアルコール検査結果するといった運用であっても、検査結果を1つのサービスで保存可能という。

 クラウドサービス上では、アルコール検査記録を一覧で確認できるほか、検査の履歴は13カ月保存され、CSVでのダウンロードも行える。また、運転者から送信されたアルコールチェック報告内容はWeb画面上にてカード形式で表示され、アルコール検査報告に対する承認を簡単に操作を行えるので、運転管理者の管理負担を軽減するとした。

管理者画面イメージ

 このほか、アルコールチェック報告が送信された場合に、運転管理者にメッセージで自動通知する機能と、運転管理者が「承認済み」にした際には、運転者に「承認済み」を通知する機能を備えている。

 料金プランは、利用方法に合わせて2つ用意される。アルコール検知器を事業者側で用意する「シンプルプラン」は、1IDにつき月額500円(税別)で、5ID・最低12カ月から利用可能。一方、アルコール検知器とアルレポをまとめて提供する「アルコール検知器セットプラン」は個別見積もりとなる。なお、こちらのプランでは、1年で買い替えが必要となるアルコール検知器を、1年ごとに新品提供するとのこと。

 Bluetooth連携可能なアルコール検知器は、現時点で「FUGO smart Bt(FALC-31)」(フィガロ技研株式会社製)、「ALSmart HCS-AC01BTWH」(エレコム株式会社製)の2機種となっており、今後は順次、対応機種を増やす予定。スマートフォンは、Android/iPhone/iPadに対応する。

 なお、サービスを提供するナビッピドットコムは、パイオニア株式会社の地図コンテンツ事業を継承する形で、同社からスピンアウトしたベンチャー企業である。