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ソフトバンク、アルコールチェックや車両管理、運行管理を行えるクラウドサービス「スマートフリート」

 ソフトバンク株式会社は15日、アルコール検知器との連携機能を搭載した車両管理サービス「スマートフリート」を発表した。アルコール検知器とのセットで同日より提供開始する。

 2022年4月に改正道路交通法が施行され、乗用車なら5台以上、または定員11名以上の車両を1台以上保有している事業者の場合、白ナンバー車両においても、安全運転管理者による運転者の運転前後のアルコールチェックが義務化された。また、アルコール検知器を用いたアルコールチェックや、アルコール検知器を常時有効に保持することの義務化についての対応も必要になる見込みとなっている。

 こうした背景のもとで今回発表されたスマートフリートは、スマートフォンアプリやクラウドプラットフォームを活用して、アルコールチェックや社用車などの車両管理、運行管理を一元的に行えるサービス。アルコールチェックにおいては、運転者がスマホとBluetoothで接続したアルコール検知器で呼気を測定すると、専用のクラウドプラットフォームへ測定結果が送信され、管理者はダッシュボードにてその情報を一元的に確認できるようになる。また、測定結果のデータは1年間保存可能だ。

 スマートフリートとセットで販売するアルコール検知器には、国家公安委員会が定める「呼気中のアルコールを検知し、その有無または濃度を警告音や警告灯、数値等によって示す機能」の要件を満たしている「GX-AC002」(販売元:加賀電子株式会社)を採用した。なお今後は、連携可能なアルコール検知器の機種を順次拡充し、販売していく予定とのこと。

GX-AC002

 一方、運行管理においては、自動車を運転する際にスマホアプリを起動しておくことで、いつ、誰が、どの区間をどれだけの時間走行していたのかという情報が、危険運転の挙動の有無とともに記録され、管理者がPCやタブレットでその情報を確認できるようにする。また、自動車の現在位置なども同時に把握できるため、事故発生時にも迅速な対応を行えるとした。

 さらに、データ集計や運行状況のレポート機能も搭載しており、使用する自動車の台数の適正化など、業務効率の向上に役立てられるとしている。

 利用プランは、アルコールチェック、車両管理の両機能を利用できるライトプランと、アルコールチェック、車両管理、運行管理の全機能を利用できるスタンダードプランが用意される。1IDあたりの価格は、ライトプランが月額330円、スタンダードプランが月額1100円。両プラントも、初期導入費用が1テナントあたり1万6500円かかるほか、12カ月の最低利用期間が設定されている。

 セット販売されるアルコール検知器のGX-AC002は、1台あたり5478円。