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住友電工情報システムのWebアプリ開発基盤「楽々Framework3 Ver.3.0」、直感的に操作できる開発モードやER図生成機能を搭載

 住友電工情報システム株式会社は21日、より直感的に操作できる開発モードや、ER図(データベース設計で用いられる図)の生成機能などを追加した、ローコード開発プラットフォームの最新版「楽々Framework3 Ver.3.0」を6月に販売開始したと発表した。

 楽々Framewoek3は、部品組み立て型の純国産ローコード開発プラットフォーム。業務にそのまま使用できる部品群を持ち、視覚的に部品を組み合わせることで、プログラミングをすることなくWebアプリケーションを開発できる。また、楽々Framework3を適用することで、簡単に保守性の高いWebアプリケーションを開発、運用できる。

 最新版では、楽々Framework3の開発環境(RakStudio)に、新たな開発モードとなる「SMARTEDIT」を追加し、より直感的な操作を追求した。従来の開発モードである「レガシー」モードでは、項目のプロパティは項目ごとにポップアップウインドウを表示させて設定する必要があったが、SMARTEDITモードでは、画面レイアウトの編集とコンポーネント(項目)のプロパティ設定を同じ画面で編集できるようになり、操作性が向上した。

 バージョンアップ前は、ロジックを設定する際に、150を超えるアクションの中から目的のアクションを探す必要があり、時間がかかる場合があった。最新版では、設定対象の項目や処理のタイミングなどの情報をもとに、利用可能なアクションだけを表示できるようになり、開発効率を向上させた。

 また、ER図生成機能を使って、テーブル定義情報(FD:File Definition)からER図を生成し、全体を俯瞰(ふかん)できるようになった。生成したER図は、画面上で見栄えの良いレイアウトへの変更や、データ同士の関連性を変更するなどの編集ができるため、テーブル定義情報の変更により発生するタスクを可視化できる。

 テーブル定義情報の新規作成や更新、削除を行った際に、テーブル再作成やコンポーネント編集などの設定変更が必要なタスクを自動でリストアップし、変更が完了したかどうかのステータス管理ができる機能も搭載した。

 タスクを管理する機能として、「未着手」や「着手中」「保留」「完了」といったステータス表示機能、ステータスごとの検索機能、タスクの削除機能や一括更新機能を提供する。これにより、開発者によるタスクの洗い出しが不要になり、効率的な派生開発が可能になる。また、設定変更の漏れがなくなり、派生開発時の品質向上を図ることができるとしている。