ニュース

住友電工情報システムのWebアプリ開発基盤「楽々Framework3 Ver.2.9」、スマホアプリの開発にも対応

Microsoft 365とのシームレスな連携もサポート

 住友電工情報システム株式会社は8日、ローコードでWebアプリケーションを開発できるプラットフォーム「楽々Framework3」において、スマートフォンアプリの作成やMicrosoft 365との連携に対応した新版「同 Ver.2.9」を販売開始したと発表した。

 楽々Framework3は、部品組み立て型のWebアプリケーション開発ツール。業務にそのまま使用できる豊富な部品群を持っており、それらの部品を組み合わせることにより、ノンプログラミングでWebアプリケーションを開発できるという。

 今回の新版では、スマートフォンアプリの開発に対応し、Webアプリケーション開発と同様に、AndroidとiOSのアプリをノンコーディングで開発できるようになった。またスマートフォンアプリ向けに、地図上に表示する地図連携機能(パターン)を追加した。例えば、営業での外出時に、訪問先企業を楽々Framework3のデータベースから検索して地図上に表示し、周囲の取引先も地図上で確認する、といったことが可能になる。

 加えて今回は、Microsoft 365とシームレスなデータ連携を行う機能が搭載された。楽々Framework3で生成したPDFファイルをOneDriveやSharePointに保存したり、楽々Framework3に日付に関するデータを登録すると、Microsoft 365上のカレンダーに転記したり、楽々Framework3からMicrosoft Teamsにチャットメッセージを送信したり、といったことが、画面上の設定のみで可能になる。

 さらに、Microsoft 365を楽々Framework3のプラグインから操作できる仕組みも提供され、より複雑な処理でも連携を行えるようになったとのこと。

 このほか、多くのユーザーから要望されていた、「組織・権限管理ライセンス」をオプションとして提供する。楽々Framework3上で、従来のグループやユーザーの管理レベルを引き上げて人事・組織情報を管理し、メニューやプログラムのアクセス権限などに利用できるという。

 従来、グループやユーザーに対して権限を設定するには、サンプルで提供しているアプリケーションライブラリをカスタマイズして利用するか、プラグインによる独自実装が必要だったが、同ライセンスによって本格的な人事・組織管理、さらに権限管理までノンプログラミング設定のみで実現可能となったことにより、さらなるシステム開発の短期間化・省力化を実現するとしている。