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住友電工情報システム、クラウド型ローコード開発基盤「楽々Framework3 Cloud」にジョブ管理機能を搭載

 住友電工情報システム株式会社は17日、ローコード開発基盤「楽々Framework3」をアップデートしたと発表した。クラウド版である「楽々Framework3 Cloud」にジョブ管理機能が搭載され、複数のジョブの実行順序や依存関係を「ジョブネット」としてGUIで簡単に設定できる機能が、クラウド版でも利用可能になったという。

 「楽々Framework3」は、業務にそのまま使用できる大小の機能部品を組み合わせることによってWebアプリの開発を高速化する、部品組み立て型のローコード開発基盤。オンプレミス版の「楽々Framework3」に加えて、クラウド上で利用できる「楽々Framework3 Cloud」も提供されている。

 今回はこの「楽々Framework3 Cloud」において、売上データ集計や請求書の作成などのさまざまな業務「ジョブ」を運用管理するジョブ管理機能が利用可能になった。これに伴い、オンプレミス版の「楽々Framework3」ではすでに利用可能だった、複数のジョブの実行順序や依存関係を「ジョブネット」としてGUIで簡単に設定できる機能が、クラウド版でも利用できるようになったという。

ジョブネットのイメージ

 クラウド版・オンプレミス版ともに、「ジョブネット」を時間単位や分単位で繰り返し設定することも可能で、これにより、例えば、数時間ごとなどの短い間隔で売上データを集計・分析し、売上の変動に対して迅速な対応を行うといったこともできるようになったとのこと。

ジョブネットのメンテナンス画面(「繰り返し間隔」や「終了時刻」が追加)

 またジョブ管理機能では、ジョブが異常終了した場合に、通知先にエラーメールを送信する機能を備えているが、従来、エラーメールの作成や編集には指定のディレクトリに配置したメールテンプレートのファイルを使用する必要があった。今回はこれを改善し、ジョブ管理の画面上でメールテンプレートの作成や編集を行えるようにしている。

 このほかオンプレミス版では、作業者がジョブ実行日一覧(稼働日カレンダー)を登録する作業が簡素化され、稼働日カレンダーをバッチで一括登録できるようになった。作業者がカレンダー画面から手動で登録する従来のやり方と異なり、人手を介さないため、稼働日カレンダー登録の漏れを防止し、ジョブの運用の効率化を実現とのことだ。