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サイバートラスト、Zabbix 6.0ベースのシステム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX 6.0」提供開始

MIRACLE ZBX サポートサービスもMIRACLE ZBX 6.0に対応

 サイバートラスト株式会社は15日、オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」をベースに開発したエンタープライズ向けシステム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」において、最新版の「同 6.0」を一般公開したと発表した。同時に「MIRACLE ZBX サポートサービス」の対象バージョンに「MIRACLE ZBX 6.0」を追加し、提供を開始している。

 MIRACLE ZBXは、オープンソース版の統合監視ソフトウェアZabbixをベースに、サイバートラストが独自開発しているシステム監視ソフトウェア。今回発表されたMIRACLE ZBX 6.0はこの最新版で、2022年2月に発表されたZabbix 6.0をベースとしており、障害検知後の報告や分析など、運用担当者の作業負荷を軽減し、今後のビジネスの拡張や改善に生かせる機能を拡充したという。

 具体的には、従来のレポート機能やサービス機能を拡張し、グラフも含めたPDF化やレポート作成の自動化を実現。運用担当者の報告作業の負担を軽減している。またユーザー権限機能を強化し、運用現場の監視員、管理者、責任者など、それぞれの役割に応じた複雑なロールの作成を可能にした。

 加えて、従来のしきい値による障害検出のみでなく、過去データと機械学習技術を活用したアノマリー検知やベースライン監視により、通常時との差分を元にした障害検出も行えるようになった。

 なおMIRACLE ZBXでは、近年のサプライチェーンリスク管理の観点から、2021年3月に提供開始したMIRACLE ZBX バージョン5.0.9より、独自機能の一つとして、米国立標準技術研究所(NIST)のサイバーセキュリティガイドライン「NIST SP800-171」および「NIST SP800-53」の一部に準拠したセキュリティ強化を実装している。

 一方のMIRACLE ZBX サポートサービスは、オープンソースのZabbixとMIRACLE ZBXを対象とするサポートサービスで、ソースコード解析を基本としたメニューに加え、最長10年の長期サポートなどを提供している。すでにZabbix 6.0には対応していたが、今回、新たにMIRACLE ZBX 6.0も対象に追加された。

 なおサイバートラストは今後、MIRACLE ZBX 6.0に対応した仮想アプライアンスの提供も予定しているとのことだ。