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サイバートラスト、OSSの統合監視ソフト「MIRACLE ZBX 5.0」一般公開 対応サポートサービスも提供開始
2020年7月9日 12:15
サイバートラスト株式会社は9日、オープンソース版統合監視ソフトウェアの最新版である「Zabbix 5.0」をベースに、独自の機能拡張を加えたエンタープライズ向けシステム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX 5.0」を、同日付で一般公開したと発表した。同時に、「MIRACLE ZBX 5.0」対応のサポートサービスを提供開始する。
サイバートラストでは、オープンソース版の統合監視ソフトウェアZabbixをベースに同社が独自開発したシステム監視ソフトウェアとして、「MIRACLE ZBX」を提供している。今回発表されたMIRACLE ZBX 5.0はこの最新版で、2020年5月に発表されたZabbix 5.0をベースに、主に国内企業ユーザーから寄せられた不具合修正や機能拡張などの要望を反映したという。
また、Zabbix 5.0での機能拡張も取り込まれており、Go言語で開発された新しいエージェント「Zabbix Agent2」が追加された。従来のエージェントと比較して、内部の監視処理改善による柔軟な監視設定、並列度の増大、およびGo言語を利用したプラグインシステムによる容易な機能拡張などのメリットが得られるとのこと。
さらに、アプリケーションの更新情報をほかのアプリケーションへリアルタイム提供する仕組み「Webhook通知」を標準で実装している。従来、Zabbixシステムからのアラート通知はメールがメインだったが、Webhook通知により、障害発生時にSlackやMicrosoft Teams、Redmineなど、さまざまなWebサービス/アプリケーションへリアルタイムでの通知が可能になっている。
このほか、より複雑な大量のデータを一括監視するニーズに対応するため、監視結果のフィルタ機能を拡充。さらに、Webフロントエンドのリアルタイム性が進化し、監視結果をすぐに見られるようになった。
なお今回、MIRACLE ZBX 5.0の提供開始に伴い、サポートサービス「MIRACLE ZBX サポートサービス」もMIRACLE ZBX 5.0に対応した。同サービスはMIRACLE ZBXだけでなく、オープンソースのZabbixも対象としており、ソースコード解析を基本としたメニューに加えて、10年の長期サポートやアプライアンスのワンストップサポートなども提供される。
またMIRACLE ZBX 5.0を搭載したシステム監視用仮想アプライアンスの「MIRACLE ZBX Virtual Appliance 5.0」(VMware環境向け)についても、ベータ版(評価版)が公開されているとのこと。