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サイバートラスト、システム監視ソフト「Zabbix」の延長サポートサービスを提供

 サイバートラスト株式会社は、オープンソースの統合システム監視ソフトウェア「Zabbix」と、Zabbixをベースに独自の機能拡張を加えたエンタープライズ向けの統合システム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」を、サポート期間終了後も継続して利用できるよう支援する「Zabbix / MIRACLE ZBX 延長サポートサービス」を提供開始した。

 Zabbixは、LTSバージョン(長期サポートバージョン)のリリース後、サポート期間終了までの5年間、MIRACLE ZBXでは7年間はセキュリティパッチ、脆弱性情報が提供されている。

 ただし、サポート期間が終了すると、重大な脆弱性が発見されても修正パッチや脆弱性情報は提供されず、外部からの攻撃に対して無防備な状態となるため、後継バージョンへのバージョンアップの対応を行うことが必要となる。2023年12月にも、Zabbixエージェントにコードインジェクションの脆弱性が発見されており、古いバージョンのソフトウェアをそのまま使い続けることは大変危険となる。

 しかしながら、バージョンアップを行う際には、パラメーターチューニングや監視設定の移行作業が必要となり、多大な工数を要する。監視対象のシステムの運用終了時期が近づいている場合や、システムの更改が決定している場合、バージョンアップを行うにあたりシステムに影響が生じる懸念がある場合など、サポート期間が終了した古いバージョンをやむを得ずに使い続けているユーザーが多く存在する。

 「Zabbix / MIRACLE ZBX 延長サポートサービス」では、サポート期間終了後に発見された重大なバグや脆弱性が、顧客のシステム環境に及ぼす影響度の調査を行い、修正パッチの提供や回避策の情報を提供する。最新バージョンで脆弱性が発見された際には、古いバージョンにも影響があるかどうか同様に調査を行い、サポート期間終了から最長6年にわたって、ZabbixやMIRACLE ZBXのセキュアな継続利用を実現する。

 サービスの価格(税別)は、Zabbix 3.0/4.0、MIRACLE ZBX 3.0を対象とする「Zabbix / MIRACLE ZBX 延長サポートサービス」が180万円、Zabbix 2.0/2.2、MIRACLE ZBX 2.0/2.2を対象とする「Zabbix / MIRACLE ZBX 再延長サポートサービス」が270万円。また、サイバートラストではサービスの提供開始にあたり、3月末までの申し込み分は期間限定のキャンペーン価格で提供する。