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サイバートラスト、MIRACLE ZBX 6.0ベースのシステム監視用仮想アプライアンスを提供

MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0を提供開始

 サイバートラスト株式会社は12日、仮想化環境に特化したシステム監視用仮想アプライアンス「MIRACLE ZBX Virtual Appliance」において、新版「同 V6.0」を提供開始すると発表した。

 MIRACLE ZBX Virtual Applianceは、Zabbixをベースに機能拡張を行った統合システム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」と、データベース、Webサーバーを一体型にして最適化した仮想アプライアンス製品。仮想化基盤やパブリッククラウドにインポートしてシステム監視の設定を行うだけで、すぐにシステム監視を始めることができる。

 新版では、搭載するMIRACLE ZBXがMIRACLE ZBX 6.0となったことで、Zabbix 6.0の最新機能が利用可能になった。具体的には、障害検知後の報告や分析などの運用担当者の作業負荷を軽減し、今後のビジネスの拡張や改善に生かせる機能が拡充されたとのこと。従来のレポート機能やサービス機能を拡張したほか、ユーザー権限機能の強化などにより、運用現場の負荷軽減や運用体制に適した柔軟な条件設定が可能となっている。

 またMIRACLE ZBXは、2021年3月に提供開始された「バージョン5.0.9」より、独自機能の一つとして、NISTのサイバーセキュリティガイドライン「NIST SP800-171」および「NIST SP800-53」の一部に準拠したセキュリティ強化を実装。さらにMIRACLE ZBX Virtual Applianceも、前バージョン「V5.0」から、OSの初期設定が、米国の非営利団体CIS(Center For Internet Security)が発行しているガイドライン「CISベンチマーク」に準拠しており、従来は、各事業者側で必要となっていたセキュリティガイドラインの要件に沿ってOSがあらかじめ設定されているため、構築工数や初期費用の削減と設定作業の負荷軽減を実現可能だ。

 このほか、大規模環境向けモデルの「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0 Suite」には、複数台のZabbixから発報されるイベント情報の一元的な閲覧、クラウド環境のリソースも合わせて確認できる統合ビューアに加えて、さまざまなサーバー/ネットワーク機器から発生するSNMPトラップ、各種ログをハンドリングする「MIRACLE MessageHandler」を同梱している。

 価格(税別)は、MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0が年間170万円から、MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0 Suiteが年間400万円から。VMware ESXi 6.0以上の環境に対応している(6.5はUpdate 1以上を推奨)。