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MCデジタル・リアルティ、首都圏の「NRT10データセンター」でコロケーションサービスを提供開始

メトロコネクトによる都内接続サービスも提供

 MCデジタル・リアルティ株式会社(以下、MCDR)は17日、千葉県印西市のNRT10データセンターで、コロケーションサービスの提供を11月から開始したと発表した。また、現在、東京・大阪中心部の他社データセンターを利用している企業が、NRT10データセンターおよび大阪のKIX11データセンターと容易に接続できるメトロコネクトも、同時にサービスを開始した。

 MCDRはこれまで、大手クラウド事業者向けの大規模データセンター(スケールDC)を提供してきたが、2020年4月に大阪KIX11データセンターで、1ラック単位から利用できる一般企業向けコロケーションサービスを開始。今回、NRT10データセンターでも、一般企業向けコロケーションサービスを開始した。

 コロケーションサービスのラック数は約250ラック。サーバー用電力容量は1500kW。標準ラックサイズは700mm×1200mm。その他サービスとして、遠隔地から顧客の要望・指示に基づき、オンサイトのオペレーターが物理作業を代行するリモートハンドサービス、各種パブリッククラウドやMCDRのデータセンターに接続するサービスエクスチェンジを提供する。

 MCDRでは、増大するデータトランザクションに対応するために、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進む欧米では、データセンターに自社サーバーを保管するコロケーションと、パブリッククラウドを併用するハイブリッドクラウドの採用が増えつつあると説明。日本でも同様に、ハイブリッドクラウドを用いたデジタルインフラの再構築に注目が集まっており、こうした増大するデータトランザクションと、それに伴い変化するデジタルインフラの新たな活用方法に応えるべく、関西圏に加えて首都圏においてもコロケーションサービスを提供するとしている。

 また、コロケーションサービスと併せて、首都圏ではNRTデータセンターキャンパスと東京都江東区を、関西圏では大阪府北部に位置するKIXデータセンターキャンパスと大阪市中心部を接続する、メトロコネクトの提供を開始した。これにより、東京・大阪の中心部を利用する企業は、100Mbpから100Gbpsの帯域でMCDRのデータセンターキャンパスと接続できる。

 メトロコネクトで提供する帯域は、100Mbps、1Gbps、10Gbps、100Gbps。10Gbps、100Gbpsの帯域で冗長ルートの利用が可能で、レイテンシーは0.8ms。

 MCDRでは、両データセンターキャンパスと都心のデータセンターが容易につながることで、企業は都心のデータセンターを利用しながら、スペースやサーバー用電力の不足を気にすることなく、MCDRのデータセンターキャンパスで柔軟な拡張性を確保できると説明。MCDRの既存顧客においても、メトロコネクトを利用することで、都心のデータセンターにあるパブリッククラウドやインターネットサービスプロバイダーなどに直接接続できるとしている。

メトロコネクト概要