ニュース

MCデジタル・リアルティ、BBバックボーンの400Gbps伝送サービス「B³Spectrum 400ZR/400ZR+」をNRT10データセンターで提供

 MCデジタル・リアルティ株式会社(以下、MCDR)は3日、同社のNRT10データセンター(千葉県印西市)で、ビー・ビー・バックボーン株式会社(以下、BBバックボーン)の新しい伝送サービス「B³Spectrum 400ZR/400ZR+」を提供開始した。

 B³Spectrum 400ZR/400ZR+は、400Gbpsの通信が可能な、超広帯域・低遅延の伝送サービス。400Gbpsの超広帯域・低遅延の伝送サービス提供は、国内有数のデータセンター集積地である印西エリアのデータセンターで初となり、顧客はBBバックボーンの³Spectrum 400ZR/400ZR+と、MCDRのデータセンターを合わせて利用することで、東京-印西間の地理的距離に起因する回線敷設コストや通信遅延の問題を解決し、効率の良いデジタルインフラが構築できるとしている。

 また、トランシーバーの速度や距離制限のため、ルーターのみで長距離の直接伝送を直接行えず、トランスポンダーを介していたネットワーク構成が、400ZRトランシーバーを活用することにより、トランスポンダーを介さずに伝送を行えるようになる。

 BBバックボーンでは、高速かつ大容量通信を実現する400Gbpsの超広帯域通信を使用するためには、従来はデータセンター間の専用線を準備する必要があるとともに、通信に必要な装置を超広帯域通信に対応したものに変える必要があり、多額の費用や工数、時間が必要だったと説明。BBバックボーンの波長多重技術により可能となった今回のサービスでは、専用線でなく通信の「波長」を顧客に貸し出すことにより、「400ZR/ZR+モジュール」という小型の装置を通信の始端・終端のルータースイッチに差すだけで、400Gbpsの超広帯域通信を使用でき、超広帯域通信をより簡単に導入・運用できる。

 MCDRとBBバックボーンは今後も、データセンター間の相互接続(DCI)において技術革新にいち早く対応することで、顧客のさらなる超広帯域コネクティビティのニーズに応えるとともに、デジタルプラットフォームの拡大に貢献していくとしている。