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AI insideのAI-OCRソリューション「DX Suite」、簡体字の読み取りに対応

 AI inside株式会社は15日、AI-OCRソリューション「DX Suite」のAI-OCR機能を拡充し、「簡体字」の読み取りに対応したと発表した。これにより中国本土など、簡体字を扱う現地企業での利用促進を加速させるとともに、日系グローバル企業においても簡体字表記の請求書処理などが可能になり、活用機会の拡大にもつながるとしている。

 DX Suiteは、独自開発の文字認識AIを搭載したAI-OCRサービス。従来のOCRでは読み取りが困難とされた手書き文字を高精度に読み取れるため、従来は人手で行っていたデータ化作業の自動化を支援できるという。

 DX Suiteでは、以前から、日本語に加えて英語・繁体字・タイ語・ベトナム語の読み取りに対応していたが、今回の機能強化では、中国本土やシンガポール、マレーシアで使用されている簡体字の読み取りに対応。簡体字表記の請求書など、DX Suiteが利用できる対象帳票が拡大したため、さらなる生産性向上に貢献できるとした。

 なおAI insideでは、簡体字帳票の活用例として中国における「増値税インボイス」を挙げた。増値税とは、中国国内で物品の購入や輸入時に適用される税金で、中国にてビジネスを行う企業には納税義務が発生するため、中国税務局に増値税を報告する帳票として増値税インボイスが必要になる。

 同帳票は簡体字で記載されており、直近では電子化の対応も進んでいる一方、まだ紙帳票が残っている状況とのことで、今回のDX Suiteの簡体字対応により、中国の現地企業や中国と取引のあるグローバル企業において、データ入力業務の自動化や業務効率化に寄与できるとアピールしている。