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イグアスとMONO-X、IBM i向けAIエージェント開発支援ツールとクラウド環境を提供
2026年3月2日 13:39
株式会社イグアスと株式会社MONO-Xは2月26日、IBM社が提供するAIエージェント駆動のエンタープライズ向け開発支援ツール「IBM Bob」をはじめとする、AIエージェントによるシステム開発の効率化を推進するため、IBM i向けAIエージェント開発支援ツール「i-Cross API for AIエージェント」および、AIエージェントの開発をクラウド環境で行えるエージェントパークをコンセプトとした「PVS One for AIエージェント」を提供開始すると発表した。
イグアスとMONO-Xは、IBM i(AS/400)を基幹システムとして採用している企業は、レガシーなRPG/COBOLプログラムのドキュメント不足により、基幹システムがブラックボックス化していることや、IBM i固有の知識習得に要する時間と労力が大きく、若年層のスキル継承が進まない、業務プロセスと既存システムの関係性を理解するには非常にハードルが高いといった課題を抱えていると説明する。
こうした課題を抱えるIBM iユーザーにとって、AIエージェントはブラックボックス化・属人化を解消するための重要なテクノロジーであり、AIエージェントを活用することで、スキルを持つ熟練者でなくても、現状のシステム分析や実際の業務プロセスも含めた分析、システム設計、プログラム開発、テスト計画の作成、テストの実行、システムの仕様書作成、教育コンテンツの作成といった作業を効率的に行える。これにより、競争優位性の源泉である基幹システムのスクラッチ開発に関するオーナーシップを維持しながら、今後もIBM iを安心して継続利用できるとしている。
一方で、AIエージェントの活用は、既存システム改修に伴う業務への影響やデータ漏えいにつながる懸念があり、本格的な活用においては、基幹システムのデータガバナンスが必要で、AIに与える操作権限が適切でない場合、既存システムに重大な影響を与える可能性があり、データやオブジェクト、システム環境に対するAIによる予期しない削除や更新を回避する必要がある。
また、AIエージェントだけではIBM iの開発リソースに接続できず、開発プロセスの中で手作業が残るため、AIエージェントによる一貫した開発が難しいといった課題もある。
こうした課題を解決し、IBM iユーザー企業におけるAIエージェントの本格活用を推進するため、イグアスとMONO-Xは「i-Cross API for AIエージェント」と「PVS One for AIエージェント」2つの製品を提供する。
「i-Cross API for AIエージェント」は、IBM Bobを安全かつ効果的に動作させる開発支援ツールで、AIエージェントがアクセス可能な IBM i上の既存プログラム、データベース、システム情報に対するAPIエンドポイントを一元管理し、それらのAPIに対してAIエージェントはMCP経由でアクセスできる。
AIエージェント単体では難しい、IBM iの開発作業を支援するための機能として、AIエージェントのライブラリ内のファイルメンバ検索支援や、AIエージェントのソースメンバーのテキストファイル取得支援などを提供する。さらに、AIエージェントがアクセスするデータ・プログラムへのガバナンス強化機能として、APIエンドポイント(URL)の一元管理や、API実行時の処理設定(RPG・CL・SQL・ドラッグ&ドロップ)などを提供する。
「PVS One for AIエージェント」は、現行の本番環境への影響を心配することなく、自由にかつ即座にAIエージェントを活用した検証・開発ができるクラウド環境を提供する。IBMが提供するクラウド基盤のIBM CloudおよびPower Virtual Server上に構築された、プリセット済みの専用開発環境であり、仮想デスクトップ経由でAIエージェントにアクセスし、自由に開発できる。
製品は、MONO-Xが開発を行い、イグアスが販売総代理店として、全国のビジネスパートナー企業を通じて販売および導入サポートを行う。価格は要問い合わせ。提供時期は3月24日を予定する。
イグアスとMONO-Xは今後、「i-Cross API for AIエージェント」および「PVS One for AIエージェント」のライセンス提供に加えて、環境設定や操作トレーニングなど導入企業が早期に成果を創出できるよう、各種サービスメニューを充実させていく。