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エーピーコミュニケーションズ、アット東京のMicrosoft FoundryとMCPサーバーを活用したAIエージェント開発基盤構築を支援

株式会社エーピーコミュニケーションズは2月26日、株式会社アット東京の、AI開発環境「Microsoft Foundry」とMCPサーバーを活用した、閉域環境におけるAIエージェント開発基盤構築を支援したと発表した。この支援を通じて、AIエージェント開発の最新ノウハウ獲得と技術的ギャップの解消、短期間での本番稼働レベルMVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)実装、自立的な拡張・運用が可能な体制の確立に寄与した。

 アット東京は、従来のデータセンターの域を超え、国内外のデータセンター間連携ネットワークを実現するグローバルハブとして、顧客の新たなビジネス創出を支援している。

 その一環として、生成AIやAIエージェントを活用した社内外への革新的なサービス展開を目指しており、高度な専門知識を要する最新技術の導入やセキュリティ要件の厳しい閉域環境での実装といった課題を解決するため、エーピーコミュニケーションズを支援パートナーに選定した。これにより、体系的な実践トレーニングと伴走支援を通じた、本番レベルのAIエージェント開発基盤構築および内製化推進の体制確立を短期間で実現した。

 アット東京のAI戦略本部 デジタル統括部 次世代サービス開発グループは、データセンターに関連した新たなAIサービスの創出を目指す中で、AIエージェント開発の鍵となる「Microsoft Foundry」と「MCPサーバー」を活用した効率的な開発基盤の構築を急務としていた。同グループでは、これらの技術を個別に検証していたが、自社のネットワークサービス「ATBeX」で閉域接続されたMicrosoft Azure(以下、Azure)環境上では、ローカル環境と挙動が異なる事象が発生し、最新技術の仕様把握と、セキュアなインフラ環境への適合を両立させることが、実用化に向けた大きな技術的課題となっていた。

 この課題に対し、エーピーコミュニケーションズの技術ブログなどの発信を通じたAzureにおける専門性や最新技術の知見が評価されたことで、支援パートナーに選定された。

 取り組みでは、ドキュメントが散在して習得に苦慮していたMCPサーバーやMicrosoft Foundryについて、体系的な実践トレーニングを実施した。1カ月程度の期間で、ATBeXの閉域環境下における技術的なギャップを解消し、全体像の理解を深めることに貢献した。長らく課題であった閉域環境におけるユーザー認証の解決や、CLI、GitHub Copilotといった主要な開発ツールとの連携を重視した検証環境の構築、本番環境への移行まで、多岐にわたるノウハウの獲得を実現した。

 さらに、ATBeXにより閉域接続されたAzure環境上で、Microsoft FoundryとMCPサーバーをベースとしたAIエージェント開発基盤を構築した。同基盤は、セキュリティやガバナンスも含めた本番稼働レベルの状態を確立しており、インターネット検索と連携したMCPサーバーへのVisual Studio CodeやCopilot Studioからのアクセスも可能。また、Azure環境のリソースをIaCで管理する「Bicep」を用いて構築し、高品質なドキュメンテーションを整備した。これにより、手動では困難な環境設定の自動化が可能となり、基盤構築から維持管理まで、さまざまなプロセスの効率化に寄与している。

 アット東京は今後、基盤を活用し、社内に蓄積された膨大なナレッジの横断検索サービスや、見積書・請求書などの帳票自動生成による業務効率化など、実務へのサービス展開を加速させていく。さらにその先には、設備稼働データ閲覧サービス「@EYE(アットアイ)」とのAPI連携による設備稼働状況の自然言語確認や入館申請の代行など、AIを活用した革新的な顧客体験の創出を目指している。こうした展開に伴い予想される、複数のMCPサーバーやAIエージェントの制御(オーケストレーション)といった新たな技術課題に対しても、エーピーコミュニケーションズによる継続的な技術サポートへの期待が寄せられているという。

アット東京の小栗氏、三澤氏、押尾氏