NEC、AWSの導入支援体制を強化するため新組織「NEC Cloud Solutions Group for AWS」を設立

　日本電気株式会社（以下、NEC）は30日、Amazon Web Services（AWS）の導入支援を強化するため、アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社（以下、AWS Japan）の協力を受け、新組織「NEC Cloud Solutions Group for AWS」を同日付で設立すると発表した。

　この組織では、AWSに関するナレッジ共有やソリューション開発、市場展開戦略の策定などを進め、導入前のコンサルティングや構築・運用サービスを提供するほか、AWSを活用したサービスの開発・提供も進めるという。この設立にあたってNECでは、自社内のAWS認定資格取得者を含むAWSの上級技術者1500名からメンバーを選抜し、今後200名体制に強化を図る考え。

　一方でAWS Japanは、事業開発、セールス、ソリューションアーキテクト、プロフェッショナルサービス、トレーニング、サポート、マーケティングなどのメンバーにより、技術者の育成およびサービス化などの取り組みを支援するとした。

　具体的な取り組みとしては、AWSの迅速な導入を支援するため、AWS導入支援サービスを、可用性や拡張性を考慮したメニュー構成に整備・強化し、順次提供していく。その第1弾として、ECサイトなど標準的な業務システムの構築時に必要な顧客へのヒアリング項目を標準化し、構築期間・費用を効率化する「クラウド構築パック for AWS ベーシックモデル」を、5月30日より提供開始する。

　このパッケージでは、AWSシステムの構築時に必要な質問内容を、過去のAWS構築経験より代表的なパターンに標準（テンプレート）化し、それとの差分のみを個別に調整する構築手法を採用しており、従来数カ月かかっていた構築期間を約1/10に短縮できるという。価格は150万円（税別）から。

　なおNECでは、5月30日から6月1日まで、グランドプリンスホテル新高輪で開催されている「AWS Summit Tokyo 2018」において、このソリューションを紹介するとのこと。

　また今後は、AWS上におけるNECの業種アプリケーションや開発プラットフォームなどの稼働状況を最適化し、サービスとして今後提供していく予定だ。