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NEC、米AWSとの協業を拡大、グローバル5Gやデジタルガバメントなどの領域でDXを支援

 日本電気株式会社(以下、NEC)は8日、米Amazon Web Services(以下、AWS)と、グローバル5Gやデジタルガバメントなどの領域での協業を拡大し、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)加速を支援する取り組みを開始すると発表した。

 NECは2020年11月、AWSとコーポレートレベルの戦略的協業契約を締結し、オファリングメニューの共同開発やデリバリー体制の強化を進めてきた。今回、この協業を拡大し、グローバル5G領域の連携やデジタルガバメント領域の強化、ハイブリッドクラウドを実現するオファリングメニューの提供の領域について連携し、取り組みを強化する。

 グローバル5G領域の連携については、NECはクラウドネイティブな5Gソリューション(5Gモバイルコア、OSS/BSS、ローカル5Gなど)と、AWSのクラウドおよびエッジソリューションなどを組み合わせ、エンドツーエンドのさまざまなオファリングメニューを開発し、グローバルで提供することを目指す。

 これにより、通信事業者のクラウド導入や、企業のDX加速に貢献するとともに、5Gネットワークの効率的な展開や拡張、運用の自動化と経済性の大幅な向上なども実現する。

 デジタルガバメント領域の強化では、2020年に開始した戦略的協業関係や、これまでの政府および公共機関向けの実績を踏まえ、NECはAWSの政府機関コンピテンシーパートナーに認定された。今後、AWSとの協業関係をさらに強化し、デジタルガバメントの加速に向けたオファリングメニューの開発と提供に注力していくとしている。

 ハイブリッドクラウドを実現するオファリングメニューの提供では、AWSとの連携により、オンプレミスおよびクラウド環境を、セキュアかつ高速・低遅延で接続するハイブリッドクラウドを実現するオファリングメニューを開発し、提供を目指す。これにより、顧客の既存のIT資産を生かしたモダナイゼーションを通じて、DXの加速に貢献していく。

 これらの取り組みを加速するため、NECグループではAWS認定資格保有者を増やす取り組みを進めており、協業開始時点の目標達成(1500人から3年間で倍増)に向けて、現在2000人に増強していると説明。今後も拡充を図り、顧客のDXの要望に対応していくとしている。